経営戦略

動画配信サービス各社の急速な顧客獲得や静止衛星の技術革新、低軌道衛星による新たなビジネスの台頭など、当社グループを取り巻く競争環境が大きく変わりつつある中、この変化をチャンスととらえ、加速するデジタル社会の進展とあらゆる空間におけるビジネスフィールドの拡張を見据え、当社グループの果たすべき役割を定めたグループミッションを掲げています。

経営方針・経営戦略

経営環境の変化が激しい中において、当社グループは経営方針として「スカパーJSATグループプラン2020+」を掲げ、人・事業・会社の全方位で抜本的改革を推進します。
そして、サステナビリティ経営を推進し、企業ブランドの再創生を図ると共に、従業員エンゲージメントを高め、中長期的な企業価値の向上に努めます。

  • RE POWERING

これまで、コロナ禍に対応した、場所・時間に捉われない柔軟な働き方の実現、若手社員の抜擢などによる人財活性化に取り組んできましたが、これからも、世の中の変化に合わせて働く環境や制度を柔軟に見直していきます。
そして、制度を変えるだけではなく、グループミッションの実現に向けて、従業員一人一人が自己を変革し、強い意志を持って事業推進に取り組む会社を目指します。

事業

  • RE BUILDING

宇宙事業では、宇宙ビジネスのパイオニアとして、内閣府が示したSociety5.0の実現に貢献してまいります。衛星通信という既存のビジネスモデルを守りつつ、非地上系ネットワーク、光データ中継、ビジネスインテリジェンスなどの分野での事業拡大を目指します。
メディア事業では、既存事業の収支構造改革を継続します。また、衛星放送・動画配信ネットワークを持つプレイヤーとして、同業他社や異業種の会社からパートナーとして選ばれる存在を目指します。そのために、コネクテッドTVやコンテンツデータベース技術などの分野において、人財・資金・時間等のリソース投下を行い、新たな価値創造を図ってまいります。

会社

  • RE BRANDING

2020年10月より『未知を、価値に。』を合言葉に、企業ブランディング活動を開始しています。地上から宇宙空間までをビジネスフィールドとする、ユニークかつ挑戦を続けていく当社の姿を、広く世の中の皆さまに知っていただくべく、継続的に活動を行っていきます。

2030年にむけて成長投資を加速して基礎収益力の向上を図ります

グループミッション「Space for your Smile」のもと、既存ビジネスの延長線上にとどまることなく、宇宙事業・メディア事業双方の技術・サービスの開発を進め、Society5.0の実現にも貢献していくことで、250億円を超える利益を目指します。

  • 2030年に向けて、成長投資を積極的に推進 当期純利益 2021年度 146億円 グローバル・モバイル、新領域等の伸長 メディア事業の費用抑制 2022年度 150億円 新規衛星の貢献 構造改革と新領域事業を推進 積極的な成長投資 2030年 250億円超 宇宙事業 すべての空間を対象とした革新的な通信ネットワークと地球規模のデータ収集ネットワークを構築し、超スマート社会の実現に貢献 セグメント純利益 210億円 メディア事業 人と人、企業、社会をつなぐプラットフォームを提供し、多様で創造性豊かな社会の実現に貢献 セグメント純利益 50億円

今後5年間のキャピタルアロケーション

2030年に向けた足固めの期間として、今後5年間は2000億円を超える規模の投資を行います。中でも特に、成長投資として、新領域事業に1200億円規模の投資を行います。
また、投資の進捗や財務の安定性も勘案しながら、株主還元も充実させてまいります。

  • キャピタルアロケーションの図