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トップメッセージ

事業環境の変化に合わせて変革のスピードを加速し、
企業価値の向上に努めてまいります。

日頃より当社グループの事業活動にご理解・ご支援を賜り御礼申し上げます。

国際情勢のさらなる緊張や技術の進化、多様なプレーヤーの参画等により、株式市場のみならず、広く一般にも宇宙ビジネスへの関心が高まっています。加えて、政府による宇宙利活用の促進など、当社にとっても追い風が吹いています。この機をしっかりと捉え、変革のスピードを緩めることなく、宇宙・メディア両事業とも既存ビジネスから新しい時代に合ったビジネスモデルへのトランスフォームを実現するべく投資を行い、2030年に向けた目標達成を目指します。

宇宙事業では、旺盛な移動体通信需要や政府系案件の着実な受注等により、引き続き衛星通信ビジネスが好調です。今後は、さらに重要性が増す安全保障分野をはじめ、官民連携による宇宙ビジネスにも一層注力してまいります。また、この安全保障需要は国内にとどまらないため、海外にも展開させたいと考えています。衛星による通信や画像のサービス提供だけでなく、当社が持つ有形無形の様々な資産やネットワークを活用して、安心安全な社会生活を支えてまいります。

メディア事業においては、本業である衛星放送サービスのマーケティング戦略や費用配分の見直しを進めると同時に、FTTHやメディアソリューション領域などでは既存資産を活用しながら、収益性の改善を図っています。また、視聴環境の変化や業界動向に合わせて、コネクテッドTVを通じた広告配信プラットフォームの開発に着手するなど、ビジネスモデルの転換を急いでいます。

両事業を取り巻く環境は、技術革新などの変化が目覚ましい状況にあります。宇宙事業においては重厚長大だった宇宙ビジネスの世界が、機動力のあるベンチャー、スタートアップであふれています。彼らとのコラボレーションを通じた新しいビジネスを追求すると同時に、当社から誕生した、宇宙ごみを除去する(株)Orbital Lasers、アニメを中心としたコンテンツの企画・製作を行う(株)スカパー・ピクチャーズなど、これまでに培った経験や課題解決に基づく社内起業の今後さらなる発展に期待しています。

社長就任以来、株主様と同じ目線に立つ経営にこだわってきました。選択と集中により基礎収益力を高めること、資産効率を向上させながら成長が見込めるビジネスに投資をすること、有望なパートナーと新しいビジネスを創出すること、このサイクルを確立したいと思っています。

引き続き、社会的価値と経済的価値の創造の実現に力を尽くします。

皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年4月

代表取締役社長