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いつでもどこでもずっとつながる

それぞれの未来ストーリー Vol.12
――アジア事業部が取り組む “いつでも どこでも ずっとつながる”――

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「それぞれの未来ストーリー」は、Space for your Smileな未来に繋がる取り組みについて、当社グループの社員にインタビューするシリーズです。

今回は、当社が掲げるマテリアリティの一つである「①-1あらゆるエリア・環境への放送・通信インフラの提供」について、スカパーJSAT㈱(以下、当社)宇宙事業部門 アジア事業部(シンガポール支店)の社員に話を聞きました。
アジア太平洋地域での取り組み、業務とサステナビリティや社会課題とのつながりについてインタビューした様子をお届けします。

―――今回インタビューしたメンバー

左から田中さん、持田さん

スカパーJSAT株式会社
宇宙事業部門 グローバル事業本部 アジア事業部 シンガポール支店
田中 正浩さん
スカパーJSAT株式会社
宇宙事業部門 グローバル事業本部 アジア事業部 シンガポール支店
持田 寛さん

アジア太平洋地域での取り組み

―――まず初めに、アジア事業部(シンガポール支店)が将来を視野にいれて活動していることを教えてください。


持田さん:東南アジア、特に島国においては、通信環境が未だに整っていないエリアが数多く存在しています。
そこで暮らす人々にどのように通信環境を届けるのか、日々考えています。 通信環境を提供できるのは我々にしかできない、そのくらいの強い思いを持ちながら取り組めていると思います。

―――使命感を持ちながら活動しているのが伝わってきます。具体的にどんな取り組みをしていますか?

持田さん:1つめは、通信事業者・携帯事業者への衛星通信サービス(衛星回線)の提供になります。 アジア太平洋地域においては、地上回線や携帯回線が整っていない地域もまだまだ多いことから、その地域においてメインの回線として衛星回線を利用いただいているケースもあります。海底ケーブルが通っている場合はそのバックアップ回線として利用いただいてます。
また、メディアコンテンツ配信向けに衛星回線を利用されている場合もあります。

2つめは、次世代衛星「Superbird-9」と「JSAT-31」の導入計画です。 これにより従来に比べて、低価格、かつ数段上の容量と速度をもった衛星回線を提供していくことが可能になります。

3つめとして、「パートナーシップの構築」も当社グループの重要課題テーマの一つになっていますが、
当社事業の海外展開に向けてパートナーリングを模索するのも、大事な役割となっています。
現在、国内を中心に展開している事業について、アジア太平洋地域においてもニーズを実感しているので、これらについて海外企業に発信し、パートナーリングを進めることに努めています。

シンガポール支店で勤務中の田中さん、持田さん

業務と社会課題とのつながり

―――サービスを提供することで、どのような社会課題を解決したり、困っている人を助けたりすることに繋がると考えますか?

持田さん:通信環境のないエリアを少しでも減らし、だれでも、どんなときでも、繋がれる社会の実現に貢献できたらと考えています。
例えばインドネシア等の島国では政府としても国民に通信環境を届けることが課題になっています。
人々が自由に情報にアクセスでき、情報格差解消につながればと考えています。

また、教育に携わることも非常に重要と考えています。
当社はThe University of the South Pacific(南太平洋大学、以下、USP)と提携し、衛星回線を提供しています。
USPは、太平洋諸島の各国にキャンパスを持ち、小さな島々の人たちに教育を提供しています。
大学の先生が島々を移動するのは現実的に難しい状況にあったなか、当社の衛星回線を利用して島々のキャンパスに授業を配信し、学生がリモートで授業を受けることが可能になっています。

若い人たちが大学の授業など質の高い教育を受けることができれば、さらに社会が良くなるのではないかと考えています。

また、パプアニューギニアの通信事業者に当社の衛星回線を提供しており、家庭へのメディアコンテンツ配信向けに利用されています。
家族でテレビを見ながら楽しい時間を過ごす、その環境を提供できていると考えると非常に嬉しく感じます。

太平洋諸島の各所に足を運ぶ持田さん

―――教育や人々の娯楽に携われているのは誇りですね。業務に取り組むなかで、特にどんなシーンでやりがいを感じますか?


田中さん:お客様からお引き合いをいただいたら、通信回線をどの地点からどの地点に繋ぐかという回線設計を行うのですが、海上や空港における通信回線の検討をすることがあります。 アジア太平洋地域における様々な国の重要なインフラに貢献できていることを、自身でも誇りに思いながら取り組めています。

―――社会に貢献している実感が、さらに仕事への意欲を高めているのですね。

新たなチャレンジや取り組みについて

―――今後の取り組みにおいて、特に重要視されていることを教えてください。

持田さん:当社が今後も進化し、新たな価値を生み出していくには、スピード感をもって事業に取り組む必要があります。そのためには他企業との協力が重要な手段の一つと考えています。
シンガポールは法人税が安く、国全体で起業が支援されており、スタートアップをはじめ活発な企業が数多く存在しています。
イベント等に積極的に参加し、自分の知識やマインドもアップデートしながら、様々な企業とつながりを築いていけたらと考えています。

シンガポールでの展示会における当社ブースで「SAKEレセプション」を行う田中さん


(インタビュー日: 2024年4月3日)

当社では、アジア太平洋地域における宇宙事業のリーディングカンパニーとなることを目指し、衛星通信サービスをはじめとした事業を展開しています。
重要課題テーマの一つである 「レジリエントな放送・通信インフラの構築や、情報格差の解消 ~いつでも どこでも ずっと つながる~」 に向け、今後も積極的に取り組んでいきます。

関連するマテリアリティ

SDGsゴール

  • 1.貧困をなくそう
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう