宇宙図書館
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どこからが宇宙?
宇宙空間は、地球から100kmほどはなれ、重力が弱まった影響(えいきょう)で大気(空気)がほとんどなくなった地球の外に広がる空間のことで、(*)国際航空連盟(こくさいこうくうれんめい)(Federation Aeronautique Internationale:FAI)では、高度100kmから上を、アメリカ空軍は80kmから上を「宇宙」と定義しています。
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惑星わくせいと衛星のちがい
惑星も衛星も同じ天体(星)ですが、何を基準に回っているかで、よび名が分けられています。惑星は、太陽の周りを回っている天体です。わたしたちの地球もこの惑星になります。この太陽系(たいようけい)の惑星は、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8個あります。
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流れ星の正体は?
夜空にスーッと流れる一筋(ひとすじ)の光…それが流れ星です。この光はいったい何でしょうか。「流れ星」という名称(めいしょう)ではありますが、流れているのは「星」ではなく、宇宙空間にただよっている、わずか1mm~数cmの「ちり」です。
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宇宙って
だれのもの?月や火星、金星などの天体をはじめ宇宙空間の全てが、だれのものでもありません。1967年に、米国やロシア、日本を含(ふく)む約100カ国により「宇宙条約」が制定され、宇宙空間における探査利用(たんさりよう)の自由を定めています。
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衛星を発明した
人はだれ?人工衛星という概念(がいねん)が初めて出てきたのは、フィクションの世界です。アメリカの作家エドワード・エヴァレット・ヘイル(1822年-1909年)が、短編小説『The Brick Moon』(1869年)の中で、初めて人工衛星をフィクションの物語として記述しました。
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衛星の種類を教えて
ひとくちに「衛星」といっても、その使い方や目的によって、いろいろな種類の衛星があります。ここでは、主な衛星の写真を見ながらご説明しましょう。
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静止衛星と低軌道ていきどう
衛星えいせいのちがいは?静止衛星は地上から3万6,000km上空の静止軌道にある衛星のこと、低軌道衛星は2,000km以下の低軌道にある衛星のことです。赤道上空3万6,000kmの静止軌道に位置する衛星は、地球の自転と同じ速さで、24時間で地球を1周します。そのため、地上から見るとずっと同じ位置にあり、まるで動いていないように見えるため、「静止衛星」とよばれます。
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衛星の大きさって
どれくらい?静止衛星のような大型衛星から、低軌道衛星(ていきどうえいせい)のような小型衛星まで、さまざまな大きさの衛星があります。静止衛星(大型衛星)は全長約25m・重量約3トン以上と、新幹線の1車両と同じくらいの大きさです。
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世界中の衛星の数は
どれくらい?人工衛星や宇宙探査機(うちゅうたんさき)、宇宙ステーションなど、これまで宇宙空間に打ち上げられた人工物体のカタログが、国際連合宇宙局((*)UNOOSA)の「Outer Space Object Index」というサイトで公開されています。
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地球から衛星を
肉眼で見ることは
できるの?衛星は自ら光を出してはいないので、太陽の光があたって反射(はんしゃ)したところを確認(かくにん)することが「衛星を見る」ということになります。日の入り後や日の出前の数時間が、衛星が見られるチャンスです。太陽の光は地上にはとどいていませんが、上空にはとどいていますので、太陽の光を反射した衛星を見ることができます。
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衛星はどうして
回り続けて
いられるの?ひとことでいうと、“衛星にはたらく「引力」と「遠心力」がつり合っているから”ということになりますが、それはどのような状態のことをいうのでしょうか? まず、「引力」とは地球が衛星をひっぱる力のことで、「遠心力」とは回転することによって衛星が地球からはなれようとする力のことです。
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衛星に寿命じゅみょうは
あるの?衛星には、地球や月の引力の影響(えいきょう)などで、衛星が通る道である軌道(きどう)からはずれそうになったり、姿勢(しせい)が傾(かたむ)いたりしたときに、それらを直すために噴射(ふんしゃ)するための燃料が積まれています。多くの場合は、打ち上げからこの燃料を使い果たしたときがその衛星の寿命となります。
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使われなくなった
衛星はどうなるの?運用が終了(しゅうりょう)した衛星は、できるだけ早く大気圏(たいきけん)に突入(とつにゅう)させて燃やしつくすか(「デオービット」といいます)、他の衛星のじゃまにならないよう軌道(きどう)を移動させる、という対策(たいさく)がとられています。
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衛星はどこで、
どのようにして打ち
上げられているの?衛星は自らの力で地球の引力圏(いんりょくけん)から脱出(だっしゅつ)できないので、ロケットに運ばれて宇宙空間へと旅立ちます。地上から200km~2000km程度の低軌道(ていきどう)へは小型ロケット、3万6000km上空の静止軌道へは大型ロケットと、さまざまな高度に打ち上げるためのロケットが開発されています。
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衛星打ち上げまでに
どれくらいの時間・
お金がかかるの?大型衛星と小型衛星では、かかる時間もお金もかなりちがいます。 大型衛星は、設計から打ち上げまで5年〜10年はかかります。製造コストは150億〜500億円、それにロケット打ち上げ費用として80億~120億円かかります。
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衛星を打ち上げる
軌道位置きどういちは宇宙なら
どこでもいいの?衛星は使い方や目的によって、さまざまな軌道に打ち上げられます。Q4で説明している通り、衛星が位置する軌道は、大きく分けて、地上から500km~2000km上空の「低軌道」と、3万6000km上空の「静止軌道」があります。
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衛星はどのように
コントロール
されているの?衛星は衛星管制センターとよばれる、地上の設備との信号のやりとりによってコントロールされています。スカパーJSATでは主局となる横浜(よこはま)衛星管制センター(YSCC)のほかに、茨城ネットワーク管制センター、山口ネットワーク管制センターという2つの副局を設置しています。
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人工衛星の特長
通信衛星には、赤道上空3万6,000kmに位置する静止衛星と、静止衛星よりも地球に近い低軌道(ていきどう)を回る周回衛星があり、いずれも地球上の広い範囲(はんい)で情報のやり取り(通信)をするために活用されています。ここで通信衛星の特長をまとめてみましょう。
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“食”による影響えいきょうって
どんなもの?太陽、月、地球が一直線にならんだとき、太陽が月にかくれることで「日食」が起こります。また、太陽、地球、月が一直線にならんだとき、月が地球の陰(かげ)にかくれることで「月食」が起こります。
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衛星は故障こしょう しないの?
通信衛星も機械ですから、まったく故障しないと言いきることはできません。宇宙ステーションなどごく一部の例外をのぞいて、宇宙には人がいません。そのため通信衛星は、故障修理やメンテナンスなしで10年から15年といった長い期間にわたって機能し続ける必要があります。
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(災害時に役立つ)
衛星画像データ とは?人工衛星なら、航空機やヘリコプターなどが通過できないエリアでも、衛星に搭載(とうさい)されたセンサで、地球全土の画像を撮影(さつえい)することができます。センサの機能により違いはありますが、広い範囲(はんい)を定期的に、そして長期間観測可能なのは人工衛星だけです。
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通信衛星の
構造を教えて人工衛星には通信衛星、放送衛星、気象衛星そして観測衛星などがあり、それぞれの衛星はその目的を果たすために電子機器を始めとする様々な機器を搭載(とうさい)しています。ここでは「JCSAT-2B」を例にご説明しましょう。
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通信衛星からどの
ようにして電波は
送られてくるの?通信衛星には電波を受信するためのアンテナが積んであります。このアンテナは、地球から送られてきた電波を受けて、同時に地球に向けて電波を送り返す働きをしています。電波は、地上から通信衛星に向けて送られ、衛星にたどりついて再び地上にもどってくるまで、約7万2,000kmもの長い道のりを往復します。
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通信衛星からの
電波は
雨や風に弱いの?通信衛星のすべての電波が雨に弱いわけではなく、電波の周波数によって雨の影響(えいきょう)を受けやすいものとそうでないものに分けることができます。日本で一般的(いっぱんてき)に多く使われている衛星通信の電波にはKuバンド、Cバンドとよばれているものがあります。
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災害時に役立つ
衛星通信 サービスは?近年増加している地震(じしん)や台風、集中豪雨(しゅうちゅうごうう)や火山噴火(かざんふんか)などの災害発生の際、地中の光ファイバーケーブルの断線や、倒木(とうぼく)などによる断線など地上回線が遮断(しゃだん)され、緊急時(きんきゅうじ)にも関わらず通信回線が利用できなくなるケースが多くあります。
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太陽雑音の
影響について太陽からはさまざまな種類の電磁波(でんじは){紫外線(しがいせん)、可視光線(かしこうせん)、赤外線など}が放出されています。その電磁波が通信回線を劣化(れっか)させる雑音となります。これを太陽雑音といいます。
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スペースデブリは
どうやって
掃除そうじするの?世界各国の宇宙機関や宇宙関連企業(うちゅうかんれんきぎょう)、ベンチャーとよばれる若(わか)い会社が、デブリを掃除する技術を日夜開発しています。いくつか紹介(しょうかい)しましょう。
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宇宙に旅行
できるの?これまで宇宙に行けるのは、高度な訓練を受けた宇宙飛行士だけでしたが、2020年代に入って、一般(いっぱん)の人でも宇宙に行けるようになりました。米国スペースX社は、2020年から国際宇宙ステーション(ISS)へ野口聡一(のぐちそういち)氏や星出彰彦(ほしであきひこ)氏はじめ何人もの宇宙飛行士を送りとどけていますが、このような実績を積んで、2022年9月に、世界で初めて民間人4人だけの宇宙飛行(地球上空約579km/3日間)を成功させました。
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地球外の星に
人は住めるの?地球には、人間が生きていくために必要な3つの条件-水と空気と太陽光-がそろっています。この3つがあれば、他の星でも人が住めるはずですが、今のところ、そのような星は見つかっていません。地球に近い金星や火星には太陽の光がありますが、空気はありません(ほとんどが二酸化炭素です)し、火星では水が発見されましたが、ごくわずかで、人間が住むことはできません。
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