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次世代のため地域のため

科学の甲子園ジュニア全国大会に協働パートナー企業として参加しました

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科学の甲子園とは

科学の甲子園は、2011年度より国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が「科学好きの裾野を広げるとともに、トップ層を伸ばすこと」を目的に毎年開催している大会で高校生の部、中学生の部があります。「全国の科学好きな中高生が集い、競い合い、活躍できる大会」として、様々なメディアでも取り上げられる全国的に注目度の高いイベントです。
スカパーJSAT㈱(以下、当社)は2018年度より協働パートナー企業として協賛しています。

2024年度は、中学生を対象とした「第12回科学の甲子園ジュニア全国大会」が2024年12月13日~15日に兵庫県姫路市の「アクリエひめじ」にて、高校生を対象にした「第13回科学の甲子園の全国大会」が2025年3月15日~17日につくば国際会議場にて開催されました。今回は科学の甲子園ジュニア全国大会を中心に当日の模様を紹介します。

各都道府県で行われた代表選考には総計25,772名の中学生がエントリー。激戦を勝ち抜いた47チーム282名が一堂に会し、理科や数学などの複数分野に関する知識とその活用力を競い合いました。

集合写真

集合写真

集合写真

出場校一覧

全国大会では例年、各チームが予め希望したカラーのブルゾンを着用してプログラムに参加します。しかし、今回の大会では、「科学」の全国大会らしく、パステルカラーのドクターコートが用意されました。ドクターコートに身を包んだ選手たちは、まさに次世代の科学技術を担う「科学者のタマゴ」。大会後もさまざまな機会で活用し、科学とともに自身の夢を切り拓いていってほしいという大会関係者の願いが込められています。

競技の様子

種目は筆記競技と実技競技(配点比率は1:2)の合計点で競い合います。

筆記競技

理科、数学、情報分野の知識をいかに活用できるか思考力が問われる問題が出題されました。科目の垣根を超えた融合的な問題を各チーム6人で力を合わせ回答していきます。下記から今年度の問題をご覧いただけますので科学に自信のある方は是非挑戦してみてください!

問題抜粋 出場校一覧 問題はこちらから

実技競技

ものづくりの能力、コミュニケーション能力などを用いて課題解決能力を競います。今大会では計2問が出題されました。

実技競技①地球や宇宙の神秘に迫る壮大なサイエンス・ツアーを疑似体験!

実技競技①は「二つのフロンティア~海から宇宙へ~」。この競技は、サイエンス・ツアーに参加した遠い未来の中学生3名が海洋と宇宙の不思議を体験するという設定で、地学分野に関する2つの課題に取り組みました。

会場の様子

実技競技①の競技会場

一つ目の課題は「海の中にも波がある」と名付けられた課題。河川が海に流れ込むところや、極地で氷が海に溶けるところなどで発生する「内部波」という不思議な現象が題材となっています。競技では、着色した真水と食塩水で水槽内に密度成層を再現し、境界面に内部波を発生させてタブレットで撮影し、その波長や位相速度を測定しました。どのチームも密度成層を作るところまでは比較的スムーズにできていましたが、その後、波を発生させようとして密度成層をかき混ぜてしまったり、測定に必要な事前準備が不十分だったりと、タブレットでの撮影に苦戦する姿も。3名でうまく作業を分担し、正確かつ効率よく測定・考察する技能が求められました。

水槽内に密度成層を再現し、内部波を記録する選手たち

二つ目の課題「惑星旅行:私たちはどこにいる?」は、机上に用意されたキットを用いて天体望遠鏡を製作し、競技会場内に設置された二つの惑星画像を観察する課題でした。一般的に、天文に関する問題は地球から天体を観測した結果をもとに考察を進めます。しかしこの競技の難点は、観測地点が地球以外の太陽系惑星の衛星軌道上にある宇宙ステーションに設定されていること。そのため選手たちは、地球以外からだと惑星の見え方がどう変わるのか、どのような条件で日食が見られるのか、太陽系の惑星配置をもとに自らの視点を宇宙レベルまで広げることを求められました。

製作した天体望遠鏡を使って惑星の正体を探る選手たち

このような問題を解ける中学生は当社のエンジニアとして即戦力かもしれません。
問題はこちらから

実技競技②工夫を凝らした台車や飛行物体が勢揃い!

実技競技②「スロープ・バンプ・ジャンプ!」は、斜面を下る台車がストッパーにぶつかる勢いを利用して、台車に搭載した飛行物体を遠くに飛ばし、その飛距離を競う競技です。

想定の飛距離を出せずに頭を抱えるチームや思いがけずフィールドサイドの外に飛び出てしまったチームもあり、試行の成果を本番で再現することの難しさが伺えました。しかしながら、各チームのアイデアあふれる台車や飛行物体は見応えがあり、最後まで目が離せない競技となりました。

台車と飛んでいく飛行物体を熱心に見守る選手たち

表彰式

緊張した空気が会場を覆う中、総合順位の前に協賛企業による「企業特別賞」の発表がありました。
スカパーJSAT賞は工作デザイン賞として実技競技②で優れたデザインを開発したチームに送られます。

見事スカパーJSAT賞を受賞したのは...
群馬県代表チームの皆さんでした。おめでとうございます!
群馬県代表チームの皆さんには、当社から賞状副賞を授与しました。

いよいよ総合順位の発表です。
見事優勝を飾ったのは...茨城県代表チームでした。
10年ぶり2度目の栄冠となりました。おめでとうございます!

表彰式での成績順位

ブース出展

表彰式の後は、協賛企業によるブース展示が行われました。
各社が各々の事業に関連した科学に関する体験や講義を行い、生徒たちは真剣に話を聞いていました。
当社ブースでは、人工衛星についてのレクチャーとクイズ大会を行いました。
質問の時間には科学的な質問が多数出るなど、非常にレベルの高い質問に当社社員は四苦八苦しました。

今回の展示ブースでは総勢120名の学生・先生にお越しいただきました。
お越しいただいた皆さんには、宇宙や衛星などに興味を深めていただけるよう衛星のペーパークラフトや、過去に科学の甲子園に出場したことのある当社社員のインタビューを掲載したリーフレットなどをお渡ししました。

また当社は、中学生が出場する科学の甲子園ジュニアに加え、2025年3月に開催された高校生版の科学の甲子園「第15回科学の甲子園全国大会」にも協賛し、同じようにブース出展などを実施しました。

当社は重要課題テーマの一つとして「地域・コミュニティの発展」を掲げており、次世代への教育支援も重要なことであると考えています。今後も「科学の甲子園」をはじめ、次世代への教育支援を通して社会の持続的な発展に貢献してまいります。

関連するマテリアリティ

SDGsゴール

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう