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宇宙のサステナビリティについてのワークショップを開催いたしました

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宇宙のサステナビリティについてのワークショップを開催いたしました

スカパーJSAT株式会社(以下、当社)は、宇宙のサステナビリティの理解・促進を目的として、未来を担う高校生を対象としたワークショップを初めて開催しました。当日は、静止衛星や、宇宙のサステナビリティの重要性についての講義、望遠鏡を用いた静止衛星の観測、当社社員との座談会を行いました。

ワークショップの企画理由

当社では2023年度から光学観測システムを構築するプロジェクトを立ち上げています。このプロジェクトは光学観測技術を学び、周辺のさまざまな技術動向を調査していきながら、当社で今後注力していくSSA(Space Situational Awareness: 宇宙状況把握)分野でのビジネス開拓をサポートできる技術知見を蓄えることを目指しています。2023年度に小型望遠鏡での静止衛星観測に成功、2024年度は対外的な取り組みにも広げたいという意見が挙がり、今回のワークショップにつながりました。

第1回は神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校(以下、緑ヶ丘高校)の地学部メンバー向けに開催しました。緑ヶ丘高校は、スーパーサイエンススクール(※1)にも指定されており、今回の取り組みにも高い関心をお持ちでした。以下、当日の様子を紹介します!

(※1)文部科学省が指定する、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて、生徒の科学的な探究能力等を培うことで、将来社会を牽引する科学技術人材を育成する学校

ワークショップの様子

観測は日が落ちてから行うため18時開始としました。最初に、当社社員が、静止軌道衛星や宇宙のサステナビリティを学ぶ講義を行いました。静止衛星の観測方法の講義では難易度の高い内容も含まれていましたが、参加された皆さんは宇宙に関する知識がかなり豊富なこともあり、とても熱心に聞いていました。難しいところや気になった点を生徒同士で考察している姿も頻繁に見受けられ、ワークショップに熱中している様子が伺えました。

講義終了後、学校の屋上に移動し、静止衛星の観測会が始まりました。
当日は黄砂が多く観測が難しい状況でしたが、入念な準備もあって、無事に観測をスタートすることができました。

生徒の皆さんは天体観測の経験はあるものの、静止衛星の観測は初めてだったそうで、観測が始まると画像を表示させるモニターに釘付けでした。質疑応答では観測できた静止軌道衛星の用途など、さまざまな質問が飛び交いました。普段使っている機材の構成との違いにも関心が集まり、観察途中で機材を自由に触れる機会を設けると、皆さんワクワクした表情を浮かべていました。

見えづらいですが指先の点が静止衛星です。※流れた線に見えるのは恒星です。

用意した2台の望遠鏡で静止軌道衛星を5機観測できました。観測を一通り終えたあと、3つのグループに分かれて、当社社員との座談会を行いました。

今回のワークショップは当社にとって初の取り組みでしたが、生徒の皆さんが最後まで高い熱量で参加されていたことが印象的でした。

スカパーJSATグループでは、重要課題テーマの一つに「地域・コミュニティの発展~次世代のため 地域のため~」を掲げています。今後も、次世代教育支援等を通じて、社会の持続的な発展に貢献していきます。

関連するマテリアリティ

SDGsゴール

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう