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正しくしなやかな経営

「それぞれの未来ストーリー」 Vol. 6
情報開示およびステークホルダーとの対話編

進化する当社グループの情報開示

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「それぞれの未来ストーリー」は、Space for your Smileな未来に繋がる取り組みについて、当社グループの社員にインタビューするシリーズです。

2023年3月期の有価証券報告書より、サステナビリティに関する情報開示がプライム上場企業に義務付けられました。企業の中長期的な成長指標としての人的資本に関する情報や、経済社会の持続可能性を考慮し、会社を評価する上で企業の持つリスクや機会にも注目が集まっています。

当社も数字的な成績としての財務情報に加え、会社の目に見えない非財務情報*を積極的に開示することで、ステークホルダーの皆様に当社をより理解していただくことに努めています。

*非財務情報・・・経営成績や財務情報以外の数値で計れない情報を指し、経営戦略・経営課題、ESGやCSRに関する取り組み、人的資本・知的資本等に関わるデータ・情報が含まれます。長期的な成長が見込めるかどうかを投資家が判断する際に有効であるとして注目が高まっています。

―――今回インタビューしたメンバー

集合写真

左から朝倉さん、児玉さん、山本さん、阿比留さん

株式会社スカパーJSATホールディングス
広報・IR部
朝倉 めぐみさん
株式会社スカパーJSATホールディングス
広報・IR部 兼
スカパーJSAT株式会社
経営管理部門 サステナビリティ推進部
山本 めぐみさん
株式会社スカパーJSATホールディングス
広報・IR部
児玉 光司さん
スカパーJSAT株式会社
経営管理部門 経営企画部
経営企画チーム 兼 経営管理部門
サステナビリティ推進部
阿比留 将吾さん

マテリアリティに関する取組みについて

―――今回は、『積極的かつ責任ある企業広報活動とステークホルダーとの対話』というマテリアリティに関して伺います。まずはじめに具体的な取組みを教えてください。

〔広報・IR部〕

朝倉さん:マテリアリティに”ステークホルダーとの対話”とありますが、私たちは、日々株主・投資家と向き合っています。この1年の変化として、ESG、特に人的資本観点の質問が増えたことを実感しています。例えば、これまで人件費はコストとみなされていましたが、賃上げの予定について聞かれたり、新規事業推進にあたっての人財確保について質問されたりしました。

朝倉さん

児玉さん:マテリアリティの長期目標(2030年にありたい姿)で「開示内容を充実させ、ステークホルダーから正しく判断され続ける企業となる」とあるように、正しく判断され続けることが大切だと考えています。

積極的な情報開示や、投資家との充実した対話を通じて、会社のことをご理解いただいた上で株を買っていただくことが、IRとしては大事だと思っています。

また、数字には表れない非財務情報の開示も強化したいです。どういう人がいて、どういう文化で、何を目指しているのか。例えば、統合報告書では、社長やCFOのメッセージに加え、様々な社員に登場してもらうなど、当社グループの文化や意思を感じ取ってもらおうとしています。

〔サステナビリティ推進部〕

山本さん:サステナビリティ推進部では社員もそうですし、お取引先や就職活動中の学生などステークホルダーを広く捉え、それを意識した対外発信をしています。

9月末にリニューアルを予定している当社グループサイトのサステナビリティページでも、様々なステークホルダーに伝わるような分かりやすい見せ方、表現を工夫しています。

―――様々なステークホルダーに向けて情報開示をしているのですね。特に苦労していることはありますか。

山本さん:そうですね、現在のデータ開示対応は何とか政府や東証の要請に追いつけていますが、本来であればデータに加えてストーリーがあって、だから「この会社っていい会社なのだな」といった判断につながっていくので、数字プラス“ストーリー”を作っていくことが課題に思っています。

山本さん

阿比留さん:有価証券報告書のサステナビリティに関する開示は2023年3月期から開始しました。世間でもほぼ初めてで、何もない状態からスタートしたという点で大変でしたが、終わったときの達成感はありましたね。6月の提出に向け、前年12月から情報収集を開始し、最後の最後まで見直しをしました。

また、今後もISSB(国際サステナビリティ基準審議会)の開示基準の見直しが日本のルールに適用され、基準のアップデートが行われますので、外部から求められるものに常に対応できるような体制を作っていくことが大事だと思います。

サステナビリティやマテリアリティに対する意識

―――業務に取り組む中でサステナビリティに関与している、貢献しているという実感はありますか。

〔広報・IR部〕

児玉さん:実感はあります。普段の業務でもサステナビリティを意識して中長期の目線で業務が出来るようになっているなと感じています。

また、サステナつくるPJリーダー(有志社員によるサステナビリティ社内浸透を目的としたプロジェクト。2023年6月終了)として活動していたこともあり、「社会や環境面で貢献できることはどこだろう?サステナビリティを切り口とした新規事業はないだろうか?」と普段から考えられているかなと思います。

児玉さん

朝倉さん:貢献できているかを実感することは難しいのですが、IRでやるべきことは、良いことも悪いことも開示することなので、そこに新たに非財務情報も併せて開示していくことが企業としての社会責任を果たすことにつながっていると思います。

〔サステナビリティ推進部〕

山本さん:サステナビリティへの関与は感じていますが、私が担当している外部評価と対外発信/開示に関しては、「中長期でこの会社と付き合いたい、応援したい」と、外部からフィードバックを得られているか、事業部門の皆さんにお返しできているかというと十分ではなく、まだまだ貢献には至っていないと感じています。

阿比留さん:正直なところ、私はサステナビリティ推進部に配属される当日まで、サステナビリティの「サ」の字も興味がありませんでした(笑)しかし、部署配属後にサステナビリティが「企業の共通言語」「やって当たり前のもの」になっていることを目の当たりにしたことで、今まで何一つ知らなかった自分に「これではいけない」と思いました。

今では、サステナビリティを推進していくスタート段階から携われたのはすごくよかったなと思いますし、自分の意識が変わりました。

阿比留さん

(インタビュー日: 2023年8月8日)

当社グループは、従来の財務情報を中心とした対応に加え、サステナビリティ関連の情報開示の充実を図ることで、様々なステークホルダーとの対話を促進し、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。

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