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取締役 サステナビリティ委員会委員長
松谷 浩一

取締役 サステナビリティ委員会委員長 松谷 浩一 取締役 サステナビリティ委員会委員長 松谷 浩一

「Space for your Smile」のもと、サステナビリティ経営の実践を通じて、
社会や地球・宇宙環境の持続可能性への貢献と、企業価値の向上を実現してまいります。

当社グループは、グループミッション「Space for your Smile」をサステナビリティ方針としても掲げ、人々を笑顔にする活動を続けています。人々が笑顔でいるためには、社会・地球・宇宙が健全でいることが大切だと考えています。
宇宙空間を活用した衛星通信・衛星放送プラットフォームを主要な生業とし「宇宙実業社」を標榜する当社グループとして、社会や地球・宇宙環境の持続可能性への貢献と、健全な事業活動による社会課題の解決を通じ、企業価値の向上を追求していきます。また、その事業活動が株主・顧客・従業員・調達先・ビジネスパートナー・地域社会・その他機関等、様々なステークホルダーや環境に与える影響を十分配慮して行動するとともに、ステークホルダーとの対話を通じて信頼を築くよう努めていきます。
なお、2023年度からは、社会と会社の持続的な成長に向けた経営戦略「”変革”による価値の創出」を掲げ、サステナビリティ経営の実践をより推進していくこととしております。

サステナビリティ方針

サステナビリティ方針

当社グループが果たすべき役割

地球環境や市場環境が大きく変動する中、当社グループを取り巻く経営環境はこの数年で大きく変化し、それとともに果たすべき役割も変容を遂げています。
宇宙事業では、30年以上にわたり培ってきた宇宙・衛星サービス分野での経験を活かし、全ての空間を対象とした革新的な通信ネットワークおよび地球規模のデータ収集ネットワークを構築し、超スマート社会の実現に貢献してまいります。
メディア事業では、衛星放送・動画配信ネットワークを持つプレイヤーとして確固たるポジションを維持しながら、人と人、企業、社会をつなぐプラットフォームとして多様で創造性豊かな社会の実現に貢献してまいります。
事業遂行にあたっては、ステークホルダーや環境への配慮を十分に行うことが重要であると認識するとともに、顕在化する社会/地球課題に対するソリューション提供を大きな契機と捉えております。
また、当社は通信・放送という公共性の高い事業を行っていることから、2007年4月の会社設立時より経営の透明性、健全性の確保・向上に努めてまいりました。それに加えて、プライム市場上場企業として、高度なガバナンス実現を社会から要請、期待されていると認識しております。それらに応えるべく、適正な事業運営を実現するための体制を構築しています。サイバーセキュリティや個人情報保護、情報セキュリティ体制等の強化には特に注力しているほか、気候変動も含めあらゆるリスクに備えたリスクマネジメント体制を整備・運用しております。

マテリアリティ達成に向けた取り組み、見直しの実施

当社グループでは、2021年度に当社として特に注力すべき9つの重要課題テーマとテーマに基づく22のマテリアリティを特定し、それぞれの「2030年にありたい姿」実現に向け取り組んでおります。目標達成に向けた実行力を高めるため、2022年10月にサステナビリティ推進部を発足し、サステナビリティ委員会とともに、グループ全体のサステナビリティ推進活動を担う組織体制を整えました。
なお、ステークホルダーからの要請や、事業ビジョンや戦略の見直しを受け、2023年度に一部マテリアリティの見直しや追加を実施しております。これにより、取り組むべきマテリアリティは23となりました。
変化へ迅速かつ適切に対応し、必要に応じた見直しを行ないつつ、よりよい「2030年にありたい姿」の実現に向け、引き続き取り組みを進めてまいります。


9つの重要課題テーマの中でも、特に気候変動を含む環境対応に関わる「脱炭素社会と循環型経済の実現に向けた環境への寄与」と人的資本向上実現のための「多様な人財の活躍」の2つを重点領域と定めております。

地球(環境):気候変動対応

当社グループは、気候変動問題を社会が直面する喫緊の課題の一つと捉えています。
グループ全体として、温室効果ガス排出量削減に取り組んでおり、2022年度末時点で、当社グループの使用電力に占める実質再生可能エネルギー比率は93%*に達しました。脱炭素化に向けた移行計画の策定にも着手し、2030年度までにScope1、2のカーボンニュートラル達成を目標として掲げています。
なお、気候変動への対応は、当社事業を展開するにあたって大きなビジネス機会でもあると捉えており、既存事業の拡大と新規事業の開拓を両面で進めております。既存事業においては災害に強い衛星通信の特長を活かして、全国の自治体や重要なライフラインを担う企業に対しての災害対策・BCPに適正なサービスを引き続き提供してまいります。新規事業の開拓として、低軌道衛星からの画像解析データの利活用や、増え続ける宇宙ごみの除去技術開発に加え、太陽光発電に向けた日照量の予測、風力発電に向けた通信提供など、脱炭素社会に向けて日本の電力インフラを担う再生可能エネルギーの事業環境整備という新しいビジネスの芽も育ちつつあります。

*22年度実績ベースに算出

社会:人的資本向上に向けた取り組み

当社グループは、社会と会社の持続的な成長を実現するために、人的資本が非常に重要であると認識しています。そのため、人材を人財と称しています。経営戦略「”変革”による価値の創出」の4つの大きな取り組みの一つに「人的資本強化」を掲げています。これに基づき、人財戦略「”変革”の原動力となる人と組織の活性化」を定め、人的資本投資とエンゲージメント強化の2つの側面から、役職員一人ひとりが持つ力を最大限に発揮して、全員がイキイキと活躍している会社を目指しています。


スカパーJSATグループはこれからも「Space for your Smile」のもと、社会や地球・宇宙環境の持続可能性への貢献と、企業価値の向上の実現に向け取り組みを進めてまいります。

引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。