東日本大震災における衛星利用
衛星の耐災害性!!スカパーJSAT衛星回線 及び 通信サービスに影響なし!
中央省庁、地上波TV局、インフラ企業、その他民間企業
東日本大震災の被災地に対し、衛星通信サービスを支援した。災害復旧のための各機関の利用を最優先して衛星中継を割り当てた。
SCADA・IoT
その他
官公庁・自治体
山間・僻地・離島
映像伝送・メディア
災害対策・危機管理
東日本大震災に伴う衛星通信需要
トランスポンダ
以下の省庁及び企業より、合計約500MHzの追加割当て要求があった。
- 中央省庁
- 放送局
- インフラ企業(鉄道会社、携帯電話事業者、電力会社)
- その他民間企業
追加要求帯域の主な利用用途
- 被災地からの映像伝送
- 被災地と指揮命令拠点(災害対策本部等)を結ぶ連絡回線
- 電力会社のシステム復旧
- 携帯電話のバックホール回線の調達
- 鉄道、道路等の復旧のための連絡回線
VSAT
右記の企業及び組織よりVSAT約400式の利用要求があった。
- 避難所
- 携帯電話事業者
- 金融機関
- 市町村役場(災害対策本部)等
東日本大震災への取組み
衛星の耐災害性!!
スカパーJSAT衛星回線 及び 通信サービスに影響なし
救命・救助フェーズ
- 政府・公共機関等の要請に基づく災害対策用の衛星回線の確保
政府・公共機関等が、救助・救援に利用する衛星回線を確保し、優先割当。
災害支援を行う海外政府利用についても同様に対応。 - 報道機関向け通信回線の確保(SNV/ポータブル衛星IP通信サービス:Portalink)
報道機関が、衛星中継車や小型・軽量の可搬端末による被災状況の映像伝送に活用。災害対策用の回線につぐ、重要回線として割当。 - 衛星携帯電話の緊急輸入及び災害対策用途に提供
地上携帯電話網が寸断された地域において通話やメールの利用が可能。
政府機関、報道機関、建設業などが、被災の情報収集・連絡手段として活用。
復旧・復興フェーズ
- 災害対策本部・避難所向け通信回線(VSATサービス:ExBird)
自治体の災害対策本部・避難所に設置され、衛星回線経由でインターネットへ接続。災害対策本部・被災者の情報収集・連絡手段として活用されている。 - 移動携帯基地局向け衛星回線(VSATサービス:EsBird、ExBird等)
携帯電話基地局が被災した地域において、衛星回線経由で携帯電話網を構築する移動携帯基地局が活用されている。 - 災害臨時放送局向けの番組素材の衛星配信(同報サービス:Sky Access)
被災した地域に開局した災害臨時放送局向けに、音楽等の番組素材を衛星経由で配信。被災者に対する地域情報の伝達・避難所生活環境の改善に活用。 - 鉄道会社向け衛星回線(VSATサービス:EsBird)
高速運転中の列車を地震から守るための地震計情報を、衛星回線経由で伝送し、鉄道復旧に活用される。