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衛星通信とは

宇宙空間にある衛星を介して行う通信です。
赤道上空36,000kmの静止軌道上にある衛星が日本全土をカバー。
地上に設置されたアンテナ(地球局)にて、衛星と送受信を行います。

衛星通信の特徴

衛星通信は、赤道上空36,000kmの静止軌道上に打ち上げられた衛星に向けて送信局から情報を送信(アップリンク)した後、地球にある受信局に向けて一斉配信(ダウンリンク)する通信システムです。限りなく数多くの拠点に向けて大容量の情報を新鮮な状態で届けたい時、海・空・地上のどこにいても衛星通信は最も理想的な手段です。
衛星通信を使ったコミュニケーションには、「広域・同報性」「柔軟性」そして「大容量」といった特長があります。また自然災害時におけるネットワークの確保という「耐災害性」の観点からも、その優位性を発揮します。

  • MERIT 01

    広域・同報性

    主な利用分野

    • スカパー!の番組伝送
    • 地上波テレビ局、CATV局の番組伝送
    • 遠隔地の監視・制御など
  • MERIT 02

    柔軟性

    主な利用分野

    • 航空機・船舶など移動体における高速インターネット接続環境の提供
    • 通信インフラ不足の国や地域での衛星電話や通信サービスの提供
  • MERIT 03

    耐災害性

    主な利用分野

    • 一般企業や自治体のネットワーク
    • 電力・ガス・石油などのライフライン企業のネットワーク
    • 重要拠点のバックアップ回線

衛星通信の電波の種類

日本で一般的に多く使われている衛星通信の電波は、Kuバンド、 Cバンドとよばれているものです。
Cバンド(周波数帯3.4~7.075GHz:ダウンリンクに3.4~4.2GHzの周波数帯を、アップリンクに5.8~6.7GHzの周波数帯を使用)は雨による影響が小さいため、衛星通信が始まった頃から広く使われてきましたが、周波数が低いので大型アンテナでの受信が必要です。一方、Kuバンド(周波数帯10.6~15.7GHz:ダウンリンクに12.25~12.75GHzの周波数帯を、アップリンクに14.0~14.5GHzの周波数帯を使用)は小型アンテナ受信ができるという特性があるので、「スカパー!」の放送や国内の通信に適している電波です。小型アンテナで受信できる半面、電波が大気中の水の粒にぶつかって弱くなってしまうので、激しい雨などの影響を受けてしまうことがあります。近年は、大容量通信を行うために、衛星通信向けに広い帯域が割り当てられているKaバンド(周波数帯17.3~31GHz)の利用が広がりつつあります。
また、Xバンド(周波数帯7.075~8.5GHz)は主に軍事通信や気象及び地球観測衛星で使用されます。

衛星通信アンテナ(端末)の主な種類

携帯電話型・パラボラアンテナ型が代表例です。

代表例携帯電話型パラボラアンテナ型
p2
利用周波数
使用バンド L 1〜2GHz
S 2〜4GHz

伝送容量:少ない
音声利用、低速データ通信利用

アンテナ指向性:弱い
ロッドアンテナを使用できる

使用バンド Ku 10〜15GHz

伝送容量:多い
音声だけでなく、インターネットに利用

アンテナ指向性:強い
パラボラアンテナを使用

特徴
  • コンパクト
  • 手軽に持ち運び可能
  • アンテナを固定して設置可能
  • 可搬型もあり
主な利用用途
  • 音声通信
  • 低速データ通信(〜512Kbps
  • スカパーJSAT調べ
  • 音声通信
  • インターネット
  • 高速データ通信(〜10M
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