ニュースリリース
スカパーJSAT、WFP国連世界食糧計画とフィリピン向け
災害用衛星インターネット回線提供について合意
~国際的な災害対策、復興支援に協力~
2024年06月18日
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、WFP国連世界食糧計画(以下、WFP)と、フィリピンにおける台風や地震、火山などの災害時において、スカパーJSATの通信衛星を用いたインターネット回線を提供する契約を締結しました。このパートナーシップは、近年、気候変動などにより頻発化、甚大化傾向にある自然災害により、フィリピンで現地の地上ネットワークが利用できなくなった時に、スカパーJSATがJCSAT-1C衛星による通信回線を提供し、WFPの緊急食料支援や人道支援活動に貢献することを目的としています。
この取り組みは、スカパーJSATにとってWFPとの初のCSR活動となります。また、衛星インターネット回線、可搬型超小型地球局、メンテナンス、サポートなどを含む包括的な衛星通信ソリューションをWFPに提供するのは、アジア地域の衛星通信事業者としてスカパーJSATが初めてです。このパートナーシップは、WFPが主導する緊急通信クラスター(Emergency Telecommunications Cluster(ETC)*1)の緊急対応力の向上に寄与します。
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Credit:Boeing
スカパーJSATの「JCSAT-1C」衛星
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Credit:WFP
フィリピンにおけるWFP活動の様子
衛星通信は、地震や台風などの災害発生時に影響を受けにくい通信手段として、特に発生初期の救命活動時に広く活用されています。スカパーJSATは、JCSAT-1Cをはじめ複数の衛星を保有し、フィリピンを含むアジア諸国を広くカバーしています。これらの衛星を通じ、世界的な課題である自然災害に対するレジリエンスの強化を支援するとともに、人道支援に貢献します。
スカパーJSATは、グループミッションかつサステナビリティ方針である「Space for your Smile」のもと、地域・社会の一員として、ステークホルダーとの協働により、事業を通じてより豊かな社会の実現に取り組んでいます。アジア最大級の衛星通信事業者として、国際的な人道支援活動への支援を通じ、持続可能な社会への発展に貢献するとともに、今後もアジア地域の通信需要の増加に対応するべく、衛星通信サービスを強化・拡大してまいります。
*1 ETC(Emergency Telecommunications Cluster)は、人道的緊急事態において通信サービスを提供するための共同ネットワークです。国連機関や他の人道組織、非政府組織、政府、民間セクターから構成されるパートナーでネットワークを構築しており、緊急時に信頼性の高い、安全な通信アクセスを提供するという共通の目標を持っています。緊急災害対応を目的に設立した11のクラスターのうちの1つで、IASC(Inter-Agency Standing Committee)によって指定されています。ETCはWFPが主導機関を担っており、被災政府の最初の連絡窓口として調整します。

https://ja.wfp.org/