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ニュースリリース

パナソニック アビオニクス株式会社と 通信衛星Superbird-9に関する契約を締結
~航空機内インターネットサービスにGbpsクラスの帯域増強へ~

2023年10月31日

 スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、機内エンターテインメント及び通信システムの世界有数のサプライヤーであるパナソニック アビオニクス株式会社(本社:米国カリフォルニア州アーバイン、Chief Executive Officer:Ken Sain、以下パナソニック アビオニクス社)と、大容量通信が可能なハイスループット衛星(High Throughput Satellite) 且つ、フルデジタル衛星である「Superbird-9」について、GbpsクラスのKuバンド帯域を提供することで合意したことをお知らせします。本契約の締結により、スカパーJSATは、パナソニック アビオニクス社が掲げる帯域増強計画の一つである、日本上空での航空機内高速インターネット接続の実現に寄与し、搭乗されるお客様の機内体験の向上に貢献します。

  • 通信衛星Superbird-9のイメージ図

 Superbird-9は、スカパーJSATの衛星史上最大の通信容量を誇る次世代の新衛星です。エアバス社が製造するOneSat型を採用し、デジタル化された通信ペイロードを搭載することによって、衛星を打ち上げた後でも、軌道上でサービスエリア、伝送容量や周波数を自由に変更することができる柔軟性が最大の強みです。これらの特徴を活かし、将来の航空需要の変動に対応し続け、混雑エリアと非混雑エリアへの効果的なリソース配分などが可能となります。

 Superbird-9は、2027年上半期に運用を開始する予定です。この度、打ち上げに先立ちパナソニック アビオニクス社からの合意が得られたことで、高速大容量サービスの早期提供に向けた体制をいち早く整えていきます。Superbird-9のサービス開始までは、他の既存衛星を活用し段階的に提供帯域を拡張していく計画です。

【各社コメント】
パナソニック アビオニクス社 In-flight Connectivity Business Unit, Vice President, John Wade
「過去一年間、パナソニック アビオニクス社は、航空機内インターネットサービスを支える衛星ネットワークを世界的に増強するために、多大な投資を行ってきました。日本、アジア、そして世界中で急激に機内Wi-Fiの採用が増加し続ける中、明らかなことが一つあります。それは乗客の皆様が機内インターネットの高速化を望んでいるということです。また、コンテンツのストリーミング、飛行中のゲームのプレイ、クラウドベースの共同アプリケーションの使用など、新たな機内接続アプリケーションへのアクセスもますます求められています。スカパーJSATのSuperbird-9への多額の投資は、機内体験拡大の需要を超えるための最新の取り組みの事例といえます。」

スカパーJSAT 執行役員 グローバル事業本部長 森合 裕
「スカパーJSATは、長年にわたるパナソニック アビオニクス社とのパートナーシップと、最先端技術を搭載したSuperbird-9衛星により、乗客のみなさまに航空機内での心地よい時間と業界最高クラスのインターネット接続サービスをお届けすることを約束します。私たちはこれからもパナソニック アビオニクス社とともに未来へ歩み続けます。」

スカパーJSATは、今後もお客様のニーズに応えられるよう、高速で信頼性の高い衛星サービスの提供に取り組んでまいります。

■関連リンク
・2023年8月10日、パナソニック アビオニクス社リリース:
「Panasonic Avionics unveils major expansion to GEO satellite connectivity network」
https://www.panasonic.aero/press-release/panasonic-avionics-unveils-major-expansion-to-geo-satellite-connectivity-network/

・通信衛星 Superbird-9の紹介動画:
https://youtu.be/Assn1R-8lqY?list=TLGGjgL0kaH8i5EyNjEwMjAyMw

・2021年3月25日、スカパーJSATリリース:
「通信衛星 Superbird-9 の調達契約の締結について」
https://www.skyperfectjsat.space/news/detail/_superbird-9.html

以上