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ニュースリリース

超高速通信で船上のDXとWi-Fi利用を支援
海洋ブロードバンドサービス『JSATMarine』 2022年1月より提供開始

2021年10月28日

スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、静止衛星を利用する海洋通信サービスとして世界最高クラスの通信速度※1を実現する新たな海洋ブロードバンドサービス『JSATMarine(ジェイサットマリン )』(以下、『JSATMarine』)の提供を2022年1月より開始します。

『JSATMarine』は、海事業界のIoT化や船員向け通信需要の高まりに対応するため、スカパーJSATが保有する高速大容量通信衛星(HTS: High Throughput Satellite)及び衛星管制センターで自社運用するST Engineering iDirect社製Velocity®システムを用いて、西太平洋からインド洋の主要な航路において、通信速度下り最大50 Mbps/上り最大3Mbpsの海洋ブロードバンドサービスを提供します。サービスプランは通信速度に応じて定額制で提供されます。

スカパーJSATは、2010年に他社に先駆けて定額制の海洋ブロードバンドサービス『OceanBB』を開始し、2018年には通信速度下り最大10 Mbpsの『OceanBB plus』をサービスラインアップに加え、かつては業務用通信に限られていた海洋通信利用のすそ野を広げてきました。

2022年に開始する『JSATMarine』では通信速度の高速化とともに、衛星通信区間の暗号化や不正アクセス対策などセキュリティ面を強化。これにより、船舶運航業務のDXや船舶機器のIoT化による安全・効率航行の推進だけでなく、「船員交代問題」(新型コロナウイルス感染拡大防止のための移動制限などにより船員の交代が困難になっている問題)により乗船期間が長期化した船員を支える通信インフラとして、船陸間でのビデオ会議や船内Wi-Fi環境の改善など福利厚生の充実に寄与します。また、将来の自動運航船システムの実現に向けても支援していきます。

  • <図1 黄緑部分が『JSATMarine』サービスのカバーエリア(予定)※2


さらに、『JSATMarine』サービスでは、弊社衛星管制センターにおける衛星基地局の運用電力に再生可能エネルギーを利用する取り組みを通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指してまいります。

スカパーJSATの海洋ブロードバンドサービスは、これまで民間商船を中心に300隻以上に導入され、日本の海事業界のデジタル化を支えてきました。
今後もスカパーJSATは衛星を活用し、様々な顧客ニーズに応える新事業の創出を進めてまいります。

 ● スカパーJSAT宇宙事業ウェブサイト:http://www.jsat.net/jp/index.html


※1 Euroconsult調査資料: 2021 April 9th edition “PROSPECTS FOR MARITIME SATELLITE COMMUNICATIONS” p.33“VSAT and MSS data price plans (monthly fees vs. speed) in 2020”調べ。

※2 2022年1月開始時点では、一部のエリアや通信速度プランがご利用できない可能性がございます。詳細につきましては当社(JSAT-Maritime-Sales@sptvjsat.com)までお問合せください。


以上