ニュースリリース
JAXAとの高度計ライダー衛星の概念設計に係る研究開発契約の締結
及び将来の高度計ライダー衛星の事業構想について
2024年10月01日
株式会社Orbital Lasers(本社:東京都港区、代表取締役:福島 忠徳、以下Orbital Lasers)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市、理事長:山川 宏、以下JAXA)と「高度計ライダー衛星 衛星システム/衛星運用システム概念設計」に関する研究開発契約を締結しました。本契約では、将来の高度計ライダーを活用した事業化の道筋を描きつつ、JAXAが研究開発を進める高度計ライダー衛星に係る概念設計を行うことを目的としています。
Orbital Lasersは、宇宙実業社であるスカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)からカーブアウトしたスタートアップであり、高度な衛星レーザー技術を開発し、スペースデブリ除去事業および衛星ライダー事業を推進しています。
また、2024年1月より、Orbital LasersはスカパーJSATと共同で、JAXAが調達する「2023年度地球観測用高度計ライダー衛星のシステム並びに事業化に係る概念検討」に取り組んできました。今回締結した契約では、高度計ライダー衛星の衛星システムおよび衛星運用システムに関する概念設計、および一部ミッション部の試作を行っていきます。
Orbital Lasersは、将来的には地表を高精度に面的高度計測することが可能な高度計ライダー衛星コンステレーションを構築し、国内及び海外の都市域や山間部、森林域など世界中のあらゆるところをニーズに応じて高度計測していく計画です。
Orbital Lasersは、引き続き衛星レーザー技術で革新的な価値を創造し、地球から宇宙空間まで多岐にわたる課題を解決し、人々と社会に持続可能で豊かな未来をもたらすことを目指します。
高度計ライダー衛星による計測の仕組み
高度計ライダー衛星は、地表面に向けてレーザーを照射し、その反射光の時間差をもとに
地表面や対象物の高度を精緻に計測することができます。
高度計ライダー衛星による計測イメージ
高度計ライダー衛星の強み
広域性: 国や大陸をまたぐデータが収集可能
継続性: 一度打ち上げられた衛星は長期間運用でき、
定期的に同じエリアを観測可能
コスト:一度打ち上げられた衛星は長期間運用でき、
また運用や計測における人的コスト等の変動
費の割合が低いことからデータ収集量が多い
ほど、スケールメリットを活かしたコスト低
減が可能
高度計ライダー衛星コンステレーションのユースケース
以上