ニュースリリース
スカパーJSATとPlanet Labs PBC
230百万ドルの低軌道衛星コンステレーション構築に向けて協業
~自社保有による低軌道観測衛星事業に本格参入~
2025年02月05日
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下「スカパーJSAT」)とPlanet Labs PBC(以下「Planet」)は、Planetが開発する次世代光学観測衛星Pelican*1(以下「Pelican」)を採用した低軌道衛星コンステレーション(以下「衛星コンステレーション」)構築に向けて協業を開始いたします。
スカパーJSATは、これまで自社で保有する静止軌道の衛星を利用した事業を中心に展開してまいりましたが、この度、米国で新たに設立するJSAT Beyond Innovation LLCを通し、およそ230百万米ドルの投資をおこない、衛星コンステレーションを自社で構築・保有し、地球観測衛星事業に本格的に参入します。
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次世代光学観測衛星「Pelican」イメージ図
Photo credit: Planet Labs PBC
安全保障分野での需要拡大が見込まれる中、衛星コンステレーションを自社保有することで地球観測衛星データの安定供給能力を強化します。防災・減災分野をはじめとする多様な需要を着実に取り込むと共に、当社のデータ解析力を最大限に活用した新たなニーズの開拓を進め、今後の成長戦略の柱とすることを目指します。
JSAT Beyond Innovation LLCは、スカパーJSATの米国100%子会社であるJSAT International Inc.を通じて設立され、同社が衛星コンステレーションの構築・保有主体となり、スカパーJSATと共に本事業を推進いたします。
PlanetはスカパーJSATとの協業含めPelicanの衛星コンステレーションを構築・拡張していき、官民含む世界中の様々な顧客のニーズに応えます。
スカパーJSATとPlanetは、10年以上に渡り、主にPlanetの観測衛星画像販売などの連携を進めて参りましたが、世界最先端の性能をほこるPlanetのPelicanを用いた衛星コンステレーション事業を共に推進することで、両社のシナジーを最大化し、宇宙事業のさらなる発展を目指します。
*1 次世代光学観測衛星Pelican 概要
質量 : 215 kg
解像度 : 30㎝
打ち上げ時の収納寸法 : 高さ1.3m x 幅0.79m x 長さ1.15m
軌道上での展開時の構成 : 高さ1.3m x 幅2.84m x 長さ0.89m
■Planet 会社概要
ニューヨーク証券取引所に上場(NYSE:PL)。日々の衛星画像と地理空間ソリューションを提供するリーディングカンパニー。2010年にNASAの科学者によって設立され、世界最大の地球観測衛星群を設計、構築、運用。1,000以上の顧客に対してミッションクリティカルなデータとソリューションを農業、林業、情報、教育、金融分野および政府機関向けに提供。
以上