ニュースリリース

スカパーＪＳＡＴと飯田ケーブルテレビとの業務提携契約締結
～ケーブルテレビ業界の課題解決に向け、
新たな方式による多チャンネルサービスの提供を開始～

2022年08月03日

　スカパーＪＳＡＴ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役　執行役員社長：米倉 英一、以下「スカパーＪＳＡＴ」）と株式会社飯田ケーブルテレビ（本社：長野県飯田市、代表取締役社長：原 勉、以下「飯田ケーブルテレビ」）は、スカパーＪＳＡＴが提供するBS/CS パススルーによる伝送および視聴制御機能を活用し、飯田ケーブルテレビが長野県飯田市、下伊那郡で展開する放送サービス「光キャストビジョン」において、新たな方式を用いた多チャンネルサービスの提供、および多チャンネルサービス利用者のテレビの受信環境整備に取り組むことで合意し、このたび業務提携契約を締結いたしました。
　スカパーＪＳＡＴが提供するBS/CSパススルーによる伝送等を活用し、ケーブルテレビ事業者が自社のサービスとして提供するこの方式は、業界初の取り組みとなります。

1. 背景

　ケーブルテレビ事業者が提供しているセットトップボックス（STB）を使って視聴する従来の多チャンネルサービスは、放送設備や利用者様宅のSTBの更新が大きな負担になっていることが課題となっています。また、多チャンネルサービス利用者の中には、テレビの外部入力やテレビと別のSTBのリモコン操作が煩わしいとのご意見も見受けられました。
　これらのケーブルテレビ業界全体の課題解決に向けて、スカパーＪＳＡＴと飯田ケーブルテレビは、業務提携に至りました。

2. 業務提携と新たな多チャンネルサービス提供方式の概要

　スカパーＪＳＡＴは飯田ケーブルテレビに対してBS/CS経由で放送波を配信するとともに、視聴制御機能を提供することで新たな多チャンネルサービス利用者が、STBを設置頂かなくても従来視聴していたチャンネルを視聴できる環境を整えます。これにより、飯田ケーブルテレビの利用者はテレビやレコーダーの付属リモコンだけでチャンネルの視聴や録画が可能になります。また、スカパーＪＳＡＴとの業務提携により、飯田ケーブルテレビは今後、新たな設備更新の負担が軽減されます。なお、詳細なサービス提供内容等については、飯田ケーブルテレビより別途お知らせいたします。

3. サービス提供開始時期

2022年11月（予定）

4. サービス提供エリア

飯田ケーブルテレビの「光キャストビジョン」サービス提供エリア
（飯田ケーブルテレビと提携している上記以外の下伊那郡の光ケーブルテレビにも順次提供を予定しています。）

5. 両社の役割

• スカパーＪＳＡＴ
  ・ BS/CS経由で飯田ケーブルテレビに対して放送波を配信。
  ・ 多チャンネルの視聴制御（テレビやレコーダーに内蔵されたICカード、ICチップに対する鍵開け、鍵閉め対応、及び鍵管理）。
• 飯田ケーブルテレビ
  ・ 多チャンネルサービス提供主体。
  ・ 顧客管理、顧客対応。
  ・ 利用者様宅のSTB撤去と新たな多チャンネルサービスの受信環境整備。約10,000台のテレビが対象。

6. 今後の展開

　スカパーＪＳＡＴは飯田ケーブルテレビをはじめ、ケーブルテレビ利用者の様々な多チャンネル視聴ニーズに応えられるようケーブルテレビ局との業務提携を拡充させてまいります。飯田ケーブルテレビでは従来のSTBによる多チャンネルサービス利用者に対し、順次新たな視聴方法をご理解いただき受信環境整備を実施してまいります。両社は、地域の皆様の多様なニーズに応えることで快適で先進的なテレビライフを実現すべく、今後も新たなサービス開発に取り組んでまいります。

＜会社概要＞

スカパーＪＳＡＴ株式会社
所在地：東京都港区⾚坂1-8-1　⾚坂インターシティAIR
代表者：代表取締役　執行役員社長　米倉 英一
資本金：500億8,382円
URL：https://www.skyperfectjsat.space/
宇宙事業とメディア事業を両輪とするハイブリッドな強みを最大限活かした事業を展開。宇宙事業では、日本で唯一の衛星通信事業者として国や自治体、企業などへの通信回線の提供を手掛ける。メディア事業では、20年以上におよぶ有料多チャンネル放送サービス「スカパー！」、2021年から開始した有料動画配信サービス「SPOOX」などの放送事業、配信事業に加えて、保有するアセットを活用し事業者様の課題解決を支援するメディアソリューション事業にも進出。

株式会社飯田ケーブルテレビ
所在地：長野県飯田市松尾明7590-1
代表者：代表取締役社長　原 勉
資本金：1億6,860万円
URL：http://www.iidacable.tv/
飯田ケーブルテレビは1988年より長野県飯田市及び下伊那郡にて放送事業を展開し、地域に根差した放送サービスを提供。2016年にはNTT東日本の光コラボレーションモデルを活用したテレビサービス「光キャストビジョン」を開始し、現在その利用者数は10,000世帯を超える。

以上