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ニュースリリース

東北ケーブルテレビネットワーク、スカパーJSAT、NTT東日本による協業について

2020年10月22日

 株式会社東北ケーブルテレビネットワーク(本社:山形県山形市、代表取締役社長:吉村 和文、以下「東北ケーブルテレビネットワーク」)、スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下「スカパーJSAT」)および東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下「NTT東日本」)は、東北ケーブルテレビネットワークの事業エリアにおいて、光回線を使ったテレビサービスの提供に関する協業を行うことで合意しました。

 本協業では、東北ケーブルテレビネットワークに参画するケーブルテレビ事業者※1やスカパーJSATが提供する放送サービスと、NTT東日本の光アクセスサービス※2および映像通信網サービスを利用して、新4K8K衛星放送をはじめとした最新のテレビサービスを提供いたします。

 各ケーブルテレビ事業者、スカパーJSATならびにNTT東日本は、これまでもそれぞれ協業により、光回線を使ったテレビサービスの事業拡大を進めてまいりましたが、東北エリアでのさらなる提供エリア拡大やサービスの充実を見据え、この度、ケーブルテレビ事業者とスカパーJSATが放送設備等を共用する事業モデルを実現いたしました。これにより東北エリア約376万世帯のうち約104万世帯に対しサービスを提供する事が可能となります。

 今後、本協業を足がかりに、東北ケーブルテレビネットワークに参画する他のケーブルテレビ事業者をはじめ、さらなる協業の拡大を目指して取り組みを進めてまいります。

※1 株式会社ダイバーシティメディア(本社:山形県山形市、代表取締役社長:吉村 和文、以下「ダイバーシティメディア」)
           ニューデジタルケーブル株式会社(本社:岩手県花巻市、代表取締役:佐野 浩一、中野 雄一、以下「ニューデジタルケーブル」)
           宮城ケーブルテレビ株式会社(本社:宮城県塩釜市、代表取締役社長:稲井 謙一、以下「宮城ケーブルテレビ」)
           岩手ケーブルテレビジョン株式会社(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:阿部 新一、以下「岩手ケーブルテレビジョン」)
※2 NTT東日本が提供する「フレッツ光」または光コラボレーション事業者が提供する光アクセスサービスです。

1.本協業の背景と目的
 東北ケーブルテレビネットワークは、広域ネットワーク化による付加価値の創出や新規事業の開発推進を目的に2006年に設立された株式会社です。現在、東北のケーブルテレビ事業者17局で構成されております。

 その中核会社であるダイバーシティメディア※3とNTT東日本は、2009年に全国で初めてケーブルテレビ事業者が「フレッツ光」を活用するサービスモデルを実現させました。続けて、ニューデジタルケーブル、宮城ケーブルテレビも同様の協業を開始し、それぞれのエリアで地上デジタル放送への対応などを進めてまいりました。

 また、スカパーJSATとNTT東日本は、2008年に光回線を利用した、地上デジタル・BSデジタル放送が視聴できるテレビサービス「フレッツ・テレビ」の提供を始め、徐々に提供エリアを拡大しながら、2018年から2019年にかけては新4K8K衛星放送全チャンネルへの対応を実現するなど、光のメリットを活かした放送サービスを展開してまいりました。

 近年、新4K8K衛星放送をはじめとした情報通信映像技術の急速な進歩を受け、光ケーブル(FTTH)による高品質で安定した放送サービスのニーズはさらに高まっています。この度、個別の加盟局との連携を超えた東北ケーブルテレビネットワーク全体との協業体制に移行し、さらにスカパーJSATを新たな協業事業者として迎えることで、より多くのお客さまに光回線を使ったテレビサービスのメリットをお届けできると考え、今回の協業に至りました。 

※3 2009年当時は株式会社ケーブルテレビ山形

2.本協業の概要
 本協業では、東北ケーブルテレビネットワークが幹事事業者となり、NTT東日本の映像通信網サービスをケーブルテレビ事業者※1およびスカパーJSATに卸提供し、併せて、各ケーブルテレビ事業者とスカパーJSATが放送設備等を共用することで設備効率化が図られ、テレビサービスの提供エリア拡大を実現しています。(【別紙1】参照)

 お客さまは、映像通信網サービスを介して提供されるケーブルテレビ事業者またはスカパーJSATの放送サービスと、NTT東日本の光アクセスサービス等を契約することで、一本の光回線で、新4K8K衛星放送をはじめとした高度なテレビサービス、高速大容量のインターネット、電話などをご利用いただけます。さらに、地域情報(コミュニティチャンネル)も合わせて視聴可能となります。

 また、新4K8K衛星放送の視聴にあたっては、各ケーブルテレビ事業者が従来提供してきたBS4K放送に加えて、スカパーJSATの「光対応 新4K8K衛星放送アダプター」を利用することで8K放送を含む全てのチャンネルの受信に対応することが可能となります。

 山形県と宮城県においては、従来ダイバーシティメディア、ニューデジタルケーブルおよび宮城ケーブルテレビとの協業で提供してきた放送サービスを引き続きご利用いただけるほか、スカパーJSATの放送サービスを利用することも可能となります。また、山形県においてはサービス提供エリアも拡大する予定です。

 岩手県においては、本協業により新たに岩手ケーブルテレビジョンとスカパーJSATの放送サービスを光回線でご利用いただけるようになります。

 

<サービス提供イメージ>

※4 光ネクスト ビジネスタイプなど一部対象外となります。
※5 インターネットのご利用には、本サービスに対応したプロバイダとの契約が必要です。
※6 専門チャンネルの視聴にはSTB(セットトップボックス)が必要となる場合があります。
            新4K8K衛星放送の視聴には専用アダプターが必要となる場合があります。
※7 電話の利用には、HGW(ホームゲートウェイ)の設置と対応したサービスの契約が必要です。

3.サービス提供開始時期

2020年11月から順次提供予定※8

※8 サービス提供エリア・事業者により異なります。詳細は各社より別途お知らせいたします。
            なお、宮城県におけるスカパーJSATの放送サービス提供開始は11月中旬を予定しております。

4.サービス提供エリア

※9 上記提供エリア内でも、設備の状況等によりサービスのご利用をお待ちいただいたり、サービスをご利用いただけない場合があります。

 

5.各社の役割

■東北ケーブルテレビネットワーク
 ・NTT東日本の映像通信網サービスのケーブルテレビ事業者およびスカパーJSATへの卸提供
 ・東北ケーブルテレビネットワーク全体における光サービス事業推進
■ダイバーシティメディア、ニューデジタルケーブル、宮城ケーブルテレビ、岩手ケーブルテレビジョン
 ・映像通信網サービスを活用した放送サービスの提供
 ・ケーブルテレビ事業の光化の推進
■スカパーJSAT
 ・映像通信網サービスを活用した放送サービスの提供
 ・ケーブルテレビ事業者による新4K8K衛星放送サービス提供のための技術支援
■NTT東日本
 ・光アクセスサービスおよび映像通信網サービスの提供
 ・光化に向けた技術支援など

 

6.今後の展開

 本協業では、東北エリアの皆さまが、新4K8K衛星放送をはじめとした高解像度の様々な放送サービスを高品質で安定的に視聴いただけるよう3社で連携して取り組むとともに、光回線のネットワークを活用し、地域課題の解決や、地域活性化に資する事業展開を行なっていきます。

 また、これをきっかけとして、東北ケーブルテレビネットワークに参画する他のケーブルテレビ事業者とのさらなる協業の拡大を通じ、新たな価値を創造することで、お客さまによりよいサービスを提供できるよう、努めてまいります。

 

<補足>

(各社概要)

株式会社東北ケーブルテレビネットワーク
所在地:山形県山形市あこや町一丁目2番4号
代表者:代表取締役社長 吉村 和文(ダイバーシティメディア代表取締役社長)
資本金:7,000万円
URL:http://www.tcatv.co.jp/index.html

 

スカパーJSAT株式会社
所在地:東京都港区赤坂一丁目8番1号
代表者:代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
資本金:500億8,300万円
URL:https://www.skyperfectjsat.space/

 

東日本電信電話株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目19番地2
代表者:代表取締役社長 井上 福造
資本金:3,350億円
URL:http://www.ntt-east.co.jp/


【別紙1】本協業の事業モデル