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ニュースリリース

スカパーJSAT「Sat-Q」サービス
2023年2月より新プラン開始予定 ―山間地・林道におけるスポーツ生配信時の通信環境安定化にも貢献―

2022年12月12日

 スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、主に報道やスポーツイベントなどの映像中継時に放送局が活用する、小型軽量で持ち運びに優れた「Satcube」を使った「Sat-Q」サービスについて、2023年2月よりサービス変更を行うことを決定しました。これにより、さらに使いやすいサービスとなります。


 Sat-Qサービスは小型軽量なSatcube端末を用いてスカパーJSATが包括免許を取得しているVSATサービスです。現在、主に山間部など電波の届きにくい地域からの生中継や、花火大会などモバイル回線が輻輳(ふくそう)する場面での中継に活用されています。無線従事者免許をお持ちでない方も利用可能です。静止衛星を使っているため、山林やビルの谷間等、上空方向が大きく開けた場所がなくても、目的の衛星方向さえ開いている場所を確保できれば安定した衛星通信をご利用いただけます。

 最新事例として、富山県高岡市万葉で開催されたトヨタ自動車株式会社主催の「ラリーチャレンジ(TOYOTA GAZOO Racing)」でSat-Qサービスが利用されました。
 ラリーチャレンジは車で山奥の林道を走行する競技のため、モバイル回線による電波が届かないコースから中継を行う場合もあります。リアルタイムでYouTube配信を行う際、画像がフリーズすることが課題として挙げられていました。この課題に対し、スカパーJSATのSat-Qサービスを利用することで、山間部や林道といったモバイル回線の電波が届きにくい地域においても、安定した配信を行うことが可能となりました。

 図2 トヨタラリー中継時のご利用の様子

 このほか、ゴルフ5社主催「ゴルフ5レディーストーナメント」での生配信でも利用され、モバイル回線の不安定さをSat-Qサービスによる衛星回線で補完することが可能になりました。

 このようなSat-Qサービスについて、2023年2月に予定している価格改定を実現することにより、幅広い業種の方にもご利用いただきやすくなります。また、専用線を保有する一部のお客様には、自社専用線を映像伝送回線として利用できるアウトルートサービスもメニューに追加※1します。

 スカパーJSATは、時間や場所にとらわれず中継映像やリアルタイム配信をストレスなく安定的に伝送できる通信手段を提供し続けることで、山間部や林道でのスポーツ配信・ローカル発のコンテンツ発信に貢献いたします。

※1 2023年2月プラン追加予定のアウトルートサービスは、現在SatQサービスを提供している衛星「Superbird-B3」をご利用いただいている方が対象となります。

 

■Sat-Qサービス概要
 ●サービスの特徴:
  最大6Mbpsのベストエフォート回線を提供
  UAT(Uplink Access Test)不要で24時間いつでも予約なしで利用可能
  無線従事者資格不要のVSATサービス

 ●端末の特徴:
  重量8kgの軽量衛星端末
  専用バッテリー(機内持込可):1本で約30分の運用が可能(3本まで搭載可能)
  ※外部電源でも運用可能
  WiFi機能内蔵
  運用温度:-20度~+50度
  防水防塵規格:IP65(防塵6級 耐塵形・防水5級 耐噴流形)

■関連リンク
  ●2020年6月15日リリース
  取材現場をより便利に!超小型軽量アンテナSatcubeを用いたIP映像伝送サービス『Sat-Q』(サットキュー)のサービスを開始
  https://www.skyperfectjsat.space/news/detail/satcubeipsat-q.html

  ●YouTube動画:Sat-Qラリー中継映像
  https://www.youtube.com/watch?v=Z2viEtCYCCA

  ●YouTube動画:Satcube紹介動画
  https://www.youtube.com/watch?v=TKtEmgsD8Vw

  ●Sat-Qサービス紹介サイト
  https://www.skyperfectjsat.space/jsat/service/satq/

 

 

以上