茨城ネットワーク管制センター
<SPE:Space Port East>
概要
茨城ネットワーク管制センターは茨城県常陸大宮市に所在しており、1988年に※旧宇宙通信株式会社の衛星管制センター主局として開設されました。(※2008年にスカパーJSATに統合) 敷地は約58,227平米(17,644坪)と拠点で最大の土地面積を誇り、大型アンテナ74基(3.5m以上)、小口径を入れれば、100以上のアンテナが設置されています。衛星機数の増加やサービスの拡張に伴い開設当初の本棟に加え、1997年に本棟の西側に新館を増設、2023年には電源棟を新設しております。
スカパーJSATへの統合後、衛星管制主局機能は横浜衛星管制センターへ移し、現在は副局として運用されています。また、横浜衛星管制センターから距離が離れているため横浜が豪雨による降雨減衰の対策として衛星管制以外にも様々なサービスの副局としても利用されています。
周囲に高い山や建物もなく見通しを広くとることができため、2017年には地球観測衛星(低軌道衛星)向けの地上設備を設置しました。また、4GHz帯の干渉が少ない立地を活かして、海外C-band衛星で送信されている海外の映像プログラムの受信でも利用されています。(5G保護エリアに関するリリース)
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本館エントランス
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本館ロビー
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運用室
通信サービス用アンテナ
送受信アンテナ(4m以上)
衛星 | ビーム | アンテナ径 |
JCSAT-1C | Ka GW | 13m |
JCSAT-5B | Ku Japan | 4.6m, 5.6m |
JCSAT-2B | C North, Global | 9.0m |
Horizons 3e | C GW | 9.4m |
Horizons 3e | Ku GW | 9.3m |
Eutelsat 172B | Ku | 5.6m |
低軌道衛星用アンテナ
アンテナ径 | 周波数帯 |
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3.7m | S-Band(送受信) X-band(受信) |
C-band TVRO
軌道位置 | 衛星 | アンテナ径 |
180E | Intelsat 18 | 4.5m |
166E | Intelsat 19 | 4.5m |
154E | JCSAT 2B | 4.5m |
140E | Express AM5 | 4.5m |
134E | Apstar 6C | 4.5m |
125E | Chinasat 6D | 4.5m |
122E | Asiasat 9 | 4.5m |
115.5E | Chinasat 6B | 4.5m |
105.5E | Asiasat 7 | 4.5m |
100.5E | Asiasat 5 | 4.5m |
96.5E | Express103 | 4.5m |
90E | YAMAL401 | 4.5m |
87.5E | Chinasat 12 | 4.5m |
76.5E | Apstar 7 | 4.5m |
177W - 78.5E | Agile | 4.9m |
154E - 105.5E | Agile | 4.8m (Tx/Rx) |
※指向する衛星は変更することがあります
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送受信アンテナ
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低軌道衛星用アンテナ
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C-band TVRO
安定運用のための取り組み
- 耐災害性を考慮した立地
海抜50m以上、海岸から20km以上離れた立地による低い水害リスク
周辺に高い山や崖も無く、土石流などの土砂災害のリスクも無い - 設備への安定した電力供給の確保
非常用発電機及び無停電電源装置(UPS)による停電対策
非常用発電機の二重化(冗長構成)及び燃料タンク増設による広域災害時の電力確保
・発電機:750KVA × 2台 (冗長構成)
・燃料タンク:60,000L + 5,000L
・UPS:300KVA(新館) 、200KVA(本館) - 高いセキュリティー性の確保
24時間の警備員常駐
定期巡回車両ゲート
敷地外周フェンス
監視カメラ等による侵入防止IDカードによる入館入室管理
大宮警察署のご協力による重点警戒施設としての巡回強化
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電源棟
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非常用発電機
茨城ネットワーク管制センターを使用している主なサービス
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ギャラリー
他の衛星拠点
地上設備に関するお問い合わせ
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