社会への取り組み

企業として、国内外のパートナーから選ばれる魅力的な組織であることを目指しています。活発なコラボレーションから価値創出を実現するために、「人財」はなくてはならない重要な資産であり、スカパーJSATグループは全ての従業員が安心安全に働ける環境と制度を整え、一人ひとりの成長と活躍をサポートしています。

社会に関する目標とKPIおよび実績

スカパーJSATグループでは、2030年に向けて「多様な人財の活躍」に取り組み、労働生産性、女性管理職比率、およびエンゲージメント指標を長期的なKPIとして設定しています。毎年度設定する短期達成目標は、男性育児休業取得率、法定健診受診、およびストレスチェック受検などです。男性育児休業に関しては、平均取得日数53.5日、取得率は60.0.%となりました(2023年度末時点)

人的資本強化

人的資本強化に向けて、宇宙、メディア両事業セグメントにおける注力分野への積極的な人的資本投下を実行する「人財戦略」と、人財が力を発揮するための「エンゲージメント強化」の2つを軸に取り組んでいます。

・中核事業会社であるスカパーJSAT㈱の人的資本強化に紐づいた取り組み方針「人財戦略」と「エンゲージメント強化」

人財戦略

人財戦略では、環境の変化に対応し、変革・成長・改善の原動力となる人財を求める人財像とし、「社員一人ひとりの能力を引き出し、最大化して事業に貢献する」という人財育成方針のもと、求める人財を採用・育成すること、及び、注力分野への積極的な配置やハイパフォーマーの早期抜擢等により、個々のパフォーマンスの最大化、生産性の向上を図ります。

その一環として2023年4月に人事制度を改訂いたしました。新人事制度では、当社グループの社員が持つタスク・スキルに応じた成長機会を創出し、タレントマネジメントや最適な人財配置に繋げていくことを目標とし、組織や等級を超えたアサインを可能とするジョブ型採用や、役割と等級を分離し、機動的な人財登用の促進を可能にしています。

<具体的な取り組み内容例>
●年次に応じた階層別研修の実施
入社後は、新入社員研修の後、定期的に階層別研修を実施し、スキルアップの機会を設けています。
●自主性を重んじた研修プログラム
社員の成長を支援する仕組みを整え、TOEICや会社指定の資格取得に関わる受験料や報奨金の支給を行っています。
●海外留学制度
高度な専門知識と国際感覚を持つ将来の幹部候補社員育成を目的に、若手中堅社員を対象にした留学候補生の社内公募を実施し、海外の大学院へ派遣しています。

(スカパーJSAT株式会社での取り組み)


採用・育成
(2024年度取組目標)
  • 多様な成長機会の提供(e-learningプログラムや公募型プログラムの提供等)
  • 事業ビジョン実現のため部門特化型の能力開発プログラムの継続
  • ITリテラシーの全体底上げ(DX、ビジネススキル)
  • 自律的キャリア形成を促進する研修・セミナー、キャリアディベロップメントの継続実施
  • 最適な組織運営を行うためのマネジメント向けプログラム実施 (部長研修、コーチング等)
配置・抜擢
(2024年度取組目標)
  • 人事制度の適切な運用(評価者向けトレーニングの実施等)
  • スキルマップを用いたアップスキリング・リスキリングの促進
  • アセスメントを活用したマネジメント人財の育成と人財プールの形成
  • 人財ポートフォリオの策定


エンゲージメント強化

エンゲージメント強化では、人財戦略にて確保・育成した人財が最大限に力を発揮できるよう、「安心安全な組織づくり」を通じた組織の活性化、役職員一人ひとりが持つ力を最大限に発揮して全員がイキイキと活躍している会社を目指しています。

「安心安全な組織づくり」には、互いを尊重し、心理的安全性のある環境が必要であると考えます。
健康経営を推進し、それぞれのライフスタイルに合った多様な働き方の実現や、従業員一人ひとりのメンタルヘルス・フィジカルヘルスの維持と向上に努めていきます。

多様な働き方の実現に向けては、社内環境の整備や、女性・シニア世代の活躍の推進、キャリア採用の拡充等による多様性のある環境、国籍等の外面的な違いや価値観等の内面的な違いに関わらず、個々の社員の能力が公正に評価、処遇されている状態の実現を目指します。

健康経営


<健康経営方針>

従業員の心身の健康を維持し、パフォーマンスを最大化して生産性を高めることを目指します

スカパーJSAT株式会社では、以下の取組みを行っています。


<体制>

健康経営の推進にあたっては、経営管理部門長を責任者とし、人事部(健康支援室)や労働安全衛生法に基づき設定している各拠点の「安全衛生委員会」と連携して取り組んでいます。


<目標・指標>

  • 法定検診受診率100%を目指す
  • 高ストレス者割合を前年より改善させる
  • エンゲージメントスコアを毎年測り、継続的な向上を実現する

<主な取り組み>

  • 労働状況の実態把握と改善
  • 全社員のストレスチェック実施
  • 健康保持・増進施策の実施
  • 従業員一人ひとりの健康リテラシー向上施策の実施

環境整備

  • 多様性を活かすハイブリットな働き方の実現 (完全フレックス制度、テレワーク勤務制度、居住地制限の緩和等)
  • 感染予防や安全衛生を講じたオフィス環境の整備(座席事前予約システムの活用等)

多様性の確保

  • 女性活躍や次世代育成支援を推進していくための一般事業主行動計画(※1)の策定と施策実行。「えるぼし」「くるみん」認定の継続維持
  • 熊本農園導入による障がい者の雇用機会創出
  • 介護や育児、治療と仕事の両立を支援する社内制度の案内とセミナーの開催

組織文化

  • 上司と部下による1on1コミュニケーションを通じた信頼関係の構築
  • 360°フィードバックの実施
  • 組織診断(スマイルサーベイ)結果を元にした組織単位の改善活動の継続

女性活躍

女性活躍を推進していくために、2003年7月施行の次世代育成支援対策推進法、および2016年4月施行の女性活躍推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定しています。

くるみん

「くるみん」取得

2013年以降2017年度および2021年に、男性社員の育児休業推進や子供がいる全役職員を対象としたキャリア研修などの取り組みが認められ、東京労働局から基準適合一般事業主認定を受け、認定マーク「くるみん」(「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた証)を取得し、継続して次世代育成支援に積極的に取り組んでいます。

えるぼし

「えるぼし」認定の3つ星取得

2022年11月には、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」3ツ星を取得しました。「えるぼし認定」とは、女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況等が優良な企業に対し、厚生労働大臣が認定する制度です。「採用」「就業継続」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目すべての基準を満たした3段階目(最高位)の認定となります。

(スカパーJSAT株式会社での取り組み)

地域・コミュニティの発展

自社リソースの活用や外部機関への協賛を通じて、地域・コミュニティへの貢献を行っています。

東南アジア教育支援プロジェクト

日本ユネスコ協会連盟と協力しカンボジアの“スカパーJSATスクール”を支援中

地域参加活動

スカパー東京メディアセンターがある江東区で官民連携し、防災・健康に寄与する水辺のにぎわい空間を創出する「東陽・新砂地区運河プロジェクト」に参加

教育・学術支援活動

  • 金沢美術工芸大学との産学連携プロジェクトへの参加(テーマ:「M O V E」物質と非物質の移動による感動体験の創造・宇宙ネットワークを活用した新しい価値創造)
  • 九州工業大学にて講義を実施(テーマ:通信・放送分野の宇宙利用)
  • George Washington大学主催の短期留学プログラムにおいて「日米を取り巻く宇宙事業、災害分野における貢献」をテーマに寄付講座を実施。
  • SSPI (Space & Satellite Professionals International)が主催する学生向けpitch competition eventへ寄付
  • 全国の中高生が都道府県を代表し科学の思考力・技能を競う「科学の甲子園」(国立研究開発法人科学技術振興機構主催)の本大会への協賛
  • 高校生を対象とした、スカパーJSAT㈱の事業についてサステナビリティ視点で動画制作を行うワークショップを開催

中・高校生向け施設見学プログラム

中・高校生向け施設見学プログラム

文化・芸術・スポーツ活動

  • 九州・沖縄地区の高校・大学女子硬式野球部とクラブNo.1を決定する「ホークスカップクイーンズトーナメント」へのイベント協賛および決勝戦をライブ配信
  • これまでメディア露出がなかった関西学生野球連盟のリーグ戦の全試合LIVE配信を実施(2023年度)
  • 若い世代のスポーツの活性化を目指し、福岡ソフトバンクホークスと連携した中学生の野球大会の生中継を実施
  • コロナ禍で中止となった夏の甲子園大会を取り戻す交流試合「あの夏を取り戻せプロジェクト」を無料放送・配信(2023年度)

寄付活動

  • 事業関連の財団等に対し、振興支援を目的に寄付
  • 定時株主総会に際して、スマート行使で抑制された議決権行使書郵送料分を「国境なき医師団」へ寄付
  • 衛星画像から海の色を抽出・制作した「海のクレヨン」の収益の一部を、気候変動による海面上昇の危機に直面するキリバス共和国に寄付

社会に関連するデータ

スカパーJSATグループでの事業活動における社会関連データを掲載しております。詳細は以下よりご覧いただけます。

社会に関する重要課題テーマ

スカパーJSATグループは、サステナビリティ経営の一環として、9つの重要課題テーマに取り組んでいます。

外部からの評価

  • FTSE Blossom Japan
  • FTSE Blossom Japan Sector Relative Index
  • MSCI MSCI
  • S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
  • CDP
  • えるぼし
  • くるみん
  • Telework Pioneer
  • レジリエンス認証

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