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「それぞれの未来ストーリー」 Vol. 2
メディアセンター編

メディアセンターのサステナブルな挑戦!

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「それぞれの未来ストーリー」は、Space for your Smileな未来に繋がる取り組みについて、当社グループの社員にインタビューするシリーズです。

日本全国にスカパーをお届けするための中心地・スカパ-東京メディアセンター(以下、メディアセンター)は、歴史ある運河が今なお残る東京都江東区に所在しています。放送するコンテンツを集積し衛星に向けて送信する放送設備や、スタジオなどの番組制作設備などを保有し、24時間365日稼働しています。

施設の特性上、当社グループの中で最も環境への負荷が高いという側面も抱えていました。2022年11月、全ての使用電力を実質再生エネルギーに切り変え、グリーンなメディアセンターとして一歩踏み出しました。

また、お客様に安定した放送・サービスをお届けすることに加え、事業にご理解頂いている地域の方々への貢献もメディアセンターの重要な活動の1つです。

メディアセンターの管理を担うお2人に、サステナビリティに関わる活動についてお話を伺いました。

―――今回インタビューしたメンバー

浜口さん

天沼さん

スカパーJSAT株式会社
メディア事業部門
メディア技術本部
天沼 啓幸さん(プラットフォーム部長)
スカパーJSAT株式会社
メディア事業部門
メディア技術本部
浜口 泰一さん(メディアソリューション企画部長代行)

災害に強いレジリエントな放送・通信インフラの提供を通じたBCPおよび救援・復興支援について

―――マテリアリティには、メディアセンターに関連する項目が多いです。その中で4つをピックアップしましたので、それぞれのトピックスについて伺っていきます。

天沼さん:私たちは2021年度に2つの活動を実施しました。ひとつは屋上の構造物強化、もうひとつは耐風速90mアンテナの設置です。

浜口さん:屋上の構造物強化については、まず「なぜ構造物を強化しなければならないか」を考えることになります。強い台風が来た場合に備えて、東陽町の屋上の既設アンテナを補強して強くできないか、検討しました。今のものを外から支えて強くするのはやはり難しく、建て替えをしないと無理だという話になりました。

しかし、アンテナは屋上に複数あり、全ては倒れないだろうし、まんべんなく強風が全てのアンテナに当たることはないだろうと判断しました。基幹放送の110度のスカパーサービスのバックアップアンテナが1機あるので、そのバックアップアンテナだけでも90m耐風速にしてサービスが継続できるようにしようという案を出し、それが採用されました。

天沼さん:これは2020年3月のリスクマネジメント委員会での議論が契機でした。放送継続するにあたってどうすればいいかが課題になり、そこから始まった話です。

浜口さん:アンテナ以外の屋上の建物に関しては、風速何mまで耐えられるかという基準が明確にはなく、すでに建っているものを壊して強いものを作るのは経済合理性も乏しいので、既存の建屋を強化して対応しました。具体的には、屋上の目隠し板を止めているネジを差し替えて強いものにしたり、ネジの数を増やしたり、あとはシェルターの屋根や外壁のフレームを押さえる針を追加したり、支えを増やして、とにかく吹き飛ばないための補強をしました。

天沼さん:事業の継続という面もありますが、近隣に飛んでしまうと一般の方にも被害が及ぶ可能性がありますので、屋上の耐風速の強化は重要だと考えています。

屋上アンテナ

シェルター

歩廊の金物

実質再生可能エネルギーの使用について

―――次に2つ目のトピックス「実質再生可能エネルギー(以下、グリーン電力)の使用」についてお願いします。

天沼さん:メディアセンターは、当社グループの中で一番電力を使っている部署です。横浜衛星管制センターとメディアセンターでグループ全体の電力量の80%を占めているので、メディアセンターの電力をグリーン化すると、2030年に100%実質再生可能エネルギー由来の電力にするという目標に一気に近づきます。そのため、以前からグリーン電力化に向けて進めてきました。

宇宙事業部門は、2022年1月に横浜衛星管制センターをグリーン電力に切り替えています。メディア事業部門も検討を続け、2022年7月に承認を得て実行に進めました。そして、ようやく今日(インタビュー当日:2022年11月22日)からグリーン電力に変わりました。

グリーン電力を採用することで電力の料金は上がります。それについてもきちんと説明をした上で、切り替えの承認を得ました。グループで2030年に100%を目指す中で、メディアセンターがグリーン電力に変えたことで大きく目標へ近づけたと思っています。

<ニュースリリース>

産業廃棄物の適正な処理について

―――3つ目のトピックス「産業廃棄物の適正な処理について、メディアセンターの取り組み」をお聞かせください。

天沼さん:他の拠点と同様に、メディアセンターでも、ゴミの分別を行っています。ご覧のとおり、燃えないゴミ、ペットボトル、電池、弁当がらなどを入れる箱があります。この弁当がらも2年前くらいに産廃業者さんから分けてほしいと依頼があったものです。

―――番組の制作などでお弁当の差し入れは多いですよね。

天沼さん:はい。捨てるときに皆さんに分けてもらい、清掃の方々が一旦、1階にある倉庫に全て回収し、中身を見て分別しています。分別された状態で産廃業者さんが回収し、持ち帰って重量を測ります。それが電子版のマニフェストになって、重量に従って請求されるという形になっています。

浜口さん:発砲スチロールも廃棄は有料ですが、機材梱包が大量に発生することもあります。ほかには番組制作で使ったものもありますし、段ボールも捨てる費用が高いですが、弁当がらなどの生活ゴミのコストが特徴的です。

企業活動をする上ではゴミが出るのは致し方ないという側面もありますが、ゴミを捨てる時に「これくらいの費用がかかります」という情報共有は、徐々に取り組んでいかなければならない部分だと思います。

弁当がらの分別

運河ルネサンス協議会について

―――4つ目のトピックス「運河ルネサンス協議会」についてご説明をお願いします。

天沼さん:東京都の港湾局が運河ルネサンスという取り組みを行っています。運河を活用して地域活性化を行なっていこうというものです。目標は、観光振興に資する賑わいの創出、新たな運河利用の発掘、水辺の魅力向上、運河周辺地域の活性化で、これらを実現するための協議会の立ち上げを東京都が補助しています。

複数の地区がありますが、東陽・新砂地区ルネサンス協議会は2020年に東京都に登録されています。参画している団体は、周辺の自治会様、周辺の複数企業様およびスカパーJSAT株式会社が参加しています。

最初に着手したのが、2019年度のフィットネスロード公園活性化です。運河沿いの遊歩道の周辺にいろんなものを置いて皆さんに楽しんでもらいました。2020年度は水面を眺めながら休憩できるウッドデッキテラス「汐浜テラス」を整備しました。「CONTAINER CAFE 2187」というカフェも誘致しまして、散歩をしている一般の方々もここに立ち寄ってお茶を飲んでいかれます。

―――風流でいいですね。

天沼さん:ランチも食べられるので、興味があればのぞいてみてください。

運河の夕焼け

汐浜テラス


更に盛り上げるために、2020年度から水辺のイベントを始めています。「水辺の大実験」というもので、2020年11月15日に第1回目の実験として、メガSUP、Eボート、釣り体験をやりました。メガSUPは大型のSUP(スタンドアップパドルボード)です。Eボートとは救助やレジャーにも使えるゴムボートです。釣り体験では、この運河に生息しているクロダイやハゼなどの魚を釣りました。もうひとつの拠点として、水辺を活用するために簡易桟橋というものを作りました。テラスとこの桟橋が運河を賑わせる基点になっています。

―――地元の方が多そうですね。

天沼さん:地元の人が多いですね。水辺のイベントにはいろんな人が集まっていますけど、普段は散歩がてら立ち寄る人が多いです。この水辺の大実験は、2020年、21年、22年と3回やりました。2022年のEボートレースでは、浜口さんが率いるチームが、見事優勝しました。

浜口さん:防災上の訓練という意味でもやっていますけど、レースになるとかなり本気な感じです。実際に乗ってみるとすごく気持ちがいいので、体験されるのをおすすめします。

簡易桟橋

Eボートレース大会

―――東京メディアセンターでの取り組みが、サステナビリティに繋がっている実感はありましたか。

浜口さん:水辺のイベントもそうですし、暴風対策やゴミの取り組みも、いわゆるSDGsの一環だと思って取り組んでまいりました。ただ、こういう取り組みは社員の皆さんの協力が必要なので、会社として取り組むという前提があると、ルールを作るときにも理解を得やすくなるのではと思っています。

―――さらに今後、新たな取り組みやチャレンジがあればお聞かせください。

浜口:チャレンジという部分では、ルネッサンス協議会の水辺のイベントは力をいれていると思います。社員の皆さんの共感を得るためにも、もっと根を生やしていかなくてはいけないと思っています。今は水辺のイベントだけですが、グリーンプロジェクトや水辺の緑化といったものも出てきていますので、そういう文化を根付かせるように取り組んでいきたいです。

電力については、私たちが24時間365日のサービスをしている上で不可欠なもので、システムがスリムになる一方で、電力を多く消費するものもあります。機械が発熱すると冷やすための空調が必要になる、といったサイクルで電力が益々かかります。そのような中でも、省エネをするための機材や仕組みは、今後も設備を作っていくたびに考えなくてはいけません。時間がかかる話ですが、省エネ化については、設備を運用する人間として今後も長く付き合っていく課題として念頭に置かなければいけないと思っています。

天沼さん:特に継続するべきところは、電力の部分です。企業がサービスを立ち上げてお客さまが増えていくと、使用する電力量が上がっていきます。主な電力はサービスを提供するために使っているサーバーや空調ですが、そこは止められないので、環境に配慮する意識付けも含め我々ができるところ、例えば電灯をLED化するといったところで節電をしていく取り組みをしています。

(インタビュー日: 2022年11月22日)

メディアセンターは、今後も放送および配信サービスを安全かつ信頼性の高い形で提供するために環境を整備させていきます。 また、地域との緊密な協力を通じて、持続可能な共生の促進にも積極的に進めていきます。 視聴者様やパートナー企業様と地域社会に貢献し、より良い未来を築くため、努力を続けてまいります。

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