スカパーJSAT

価値創造ストーリー|統合報告書2026

価値創造ストーリー

グループミッション「Space for your Smile」実現のため、2030年に向けた成長の道程を描く価値創造ストーリーを策定しています。 大きく変化する社会において、強固な経営資源をもとに、 経営戦略の実行や重要課題テーマに取り組むことで、目指す姿である「宇宙と地球のあらゆる情報・感動をつなげる」「当期純利益350億円超(2030年度)」の実現を目指します。

価値創造ストーリー

2030年に向けた経営戦略

宇宙事業を成長ドライバーとし、メディア事業の収益基盤を強化することで、当社グループは持続的な成長と企業価値の向上を目指します。事業環境の変化を成長の機会と捉え、当社グループは2030年度の当期純利益目標を350億円以上へと引き上げました。この実現に向け、経営戦略として、3つの事業戦略と2つの基盤戦略を掲げて取り組んでいきます。

2030年に向けた経営戦略

宇宙事業

40年にわたり培ってきた宇宙・衛星サービス分野での経験を生かし、GEOからLEOへ事業領域を拡大する「Multi-Orbit」戦略のもと、衛星オペレーターから「宇宙ソリューションプロバイダー」への転換を進めます。

収益基盤強化

通信関連事業では、衛星フリートの最適化などを実行し、収益力を一層高めています。また、2027年より新衛星の打ち上げを順次予定しており、移動体向け・グローバル向け販売を拡充していきます。

事業の進化

スペースインテリジェンス事業では、2025年12月に三菱電機㈱、三井物産㈱、㈱QPS研究所、㈱Synspective、㈱アクセルスペース、三井物産エアロスペース㈱とともに、防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」を落札いたしました。本事業の着実な遂行を通じて、わが国の安全保障および防衛産業基盤の強化に貢献し、成長市場における収益の拡大を目指します。

新規領域の開拓

QKD、SDA/SSA、光データリレーなど、新たな技術を活用したサービスの実現を目指しています。

メディア事業

衛星放送における30年の運用実績、蓄積されたノウハウや資産を生かし、多様なパートナー企業との協業を通じた「Multi-Alliance」戦略により、人と人、企業、社会をつなぐエンタメプラットフォーマーとして多様で創造性豊かな社会の実現に貢献します。

収益基盤強化

放送・配信事業では、「スカパー!基本プラン」や「プロ野球セット」などの主力商品への注力により、契約件数の最大化および継続期間の長期化を図り、収益基盤の強化に努めます。
メディアソリューション事業では、放送・配信事業における既存資産や放送技術を活用し、映像中継・制作・伝送・配信などの課題を解決するソリューションサービスのさらなる受注拡大に取り組みます。

事業の進化

光アライアンス事業の光再送信サービスでは、パートナー企業との連携強化を通じて、接続世帯数を拡大しています。また、CATV(ケーブルテレビ)パススルーサービスでは、ケーブルテレビ事業者の抱える課題へのソリューション対応力を高め、利用拡大を図っています。

新規領域の開拓

 アニメコンテンツIPビジネスのさらなる成長と周辺事業の戦略的拡大を目指します。

人的資本強化

人財価値の最大化を図る「人財戦略」と、人財が力を発揮するための「組織基盤の強化」の2つを柱としています。
人財戦略では、事業および組織の変革を主体的に推進する「変革起動人財」の採用・育成や、注力分野への積極的な配置やハイパフォーマーの早期抜擢などにより、個々のパフォーマンスの最大化、生産性向上を図っています。また、組織基盤の強化では、「安心安全な組織づくり」を通じて、社員が安心して能力を発揮し、変革に挑戦できる基盤の整備を進めています。

人的資本強化

人財戦略

当社グループは、事業ポートフォリオの変化や将来の成長領域を見据え、変化を前提に学びと挑戦を重ねながら、事業・組織の変革を主体的に推進できる「変革起動人財」の採用・育成に取り組んでいます。階層別・役割別の育成施策を通じて行動変容を促し、全社的な変革力の向上を図るとともに、スキルや経験の可視化を通じて、事業戦略に即した最適配置や早期抜擢を推進しています。
また、変革を持続的に生み出していくためには、人財の育成だけでなく、その力を十分に発揮できる環境づくりが不可欠であると考えています。社員が安心して能力を発揮できる環境を整備するとともに、多様な価値観や働き方を尊重しながら、挑戦を促す組織文化の醸成を進めています。さらに、心理的安全性の高い職場風土の形成を通じて、社員一人ひとりが変化を前向きに捉え、主体的に挑戦できる組織基盤の強化を図っています。

経営基盤拡充

事業を支える経営基盤のさらなる拡充を図るべく、企業価値の向上への取り組みとして「資本コストや株価を意識した経営」と、経営の持続性を支える基盤として「ガバナンスおよびリスク管理の高度化」の2つを柱としています。
「資本コストや株価を意識した経営」では、下図の取り組みなどを継続的に実行し、連動させていくことで、資本コストや株価を意識した経営の実現を目指します。

経営基盤拡充

「ガバナンスおよびリスク管理の高度化」では、公共性の高い事業を営む企業としてコーポレート・ガバナンスの向上による経営の透明性を確保していきます。同時にコンプライアンス・リスクマネジメント・個人情報保護・情報セキュリティマネジメントなどの体制を強化していきます。

5つのマテリアリティと企業価値向上

スカパーJSATグループは、事業環境の変化や事業活動の進捗を踏まえ、経営戦略との整合性を高めるべく、2026年5月にマテリアリティを5つに集約・再編しました。
各マテリアリティに「2030年以降にありたい姿」としての目標とKPIを設定し、その実現に向けた取り組みを進めています。経営戦略を通じてマテリアリティの実現に取り組むことで、経済的価値と社会的価値の両立による企業価値の向上を目指します。

5つのマテリアリティと企業価値向上

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