宇宙事業
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下、スカパーJSAT)は、米国航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration 以下、NASA)が実施する有人月周回ミッション「アルテミスⅡ※1」において、宇宙船「Orion」からの一方向ドップラー測定※2信号を受信する地上局として選定されたことをお知らせします。今回の測定で地上局に選定されたアジアの民間企業は、スカパーJSATのみです。
本ミッションにおいて、スカパーJSATの地上局は、「Orion」打ち上げ後の2026年2月から4月にかけて、地球周回軌道およびシスルナ空間(地球から月までの空間)での信号測定を担います。具体的には、3基の13.5mアンテナ設備を活用して「Orion」からの電波を受信、周波数遷移(ドップラーシフト)を高精度に測定し、取得した追跡データをNASAへ提供することで、ミッションの安全な遂行を支援します。
※1 アルテミスⅡ:NASA が進める「アルテミス計画」における初の有人ミッション。「Orion」に4名の宇宙飛行士が搭乗し、月面着陸は行わず月周回軌道を約10日間飛行して地球へ帰還する試験飛行が行われる。
打ち上げは2026年2月6日以降予定。詳細はNASA公式発表をご参照ください。
※2 一方向ドップラー測定:宇宙機から送信された信号を地上局で受信し、その周波数遷移(ドップラーシフト)から速度や軌道情報を推定する技術。ミッションの追跡・安全性確保に用いられる。

(左側)茨城ネットワーク管制センター(Space Port East:SPE):「アルテミスⅡ」における一方向ドップラー測定で地球周回軌道および地球-月までの空間からの信号を受信する拠点の一つ。
(右側)アンテナを覆う保護構造“レドーム”付アンテナ設備: 左側赤丸箇所を地上から撮影。
スカパーJSATは、1989年の民間初の通信衛星打ち上げ以来、35年以上にわたり人工衛星・地上局を運用してきました。現在は、国内6拠点の衛星管制施設に多数のアンテナ設備を保有しています。今回活用される地上局設備は、2025年9月に開始した民間向け近地球追跡ネットワークサービス「JSAT Space Line」でも使用されてきましたが、月探査への活用は初めてであり、月探査への重要な応用事例となります。
スカパーJSATは今後も、地上からシスルナ空間に至るインフラの整備・高度化を通じて宇宙利用を加速させ、様々な探査ミッションの安全性と信頼性の向上に貢献するとともに、宇宙実業社として多様なニーズに対応していきます。
■ 関連リンク
・2026年1月23日:NASA公式発表
https://www.nasa.gov/technology/space-comms/nasa-selects-participants-to-track-artemis-ii-mission/
・NASA 公式サイト:アルテミス計画Ⅱミッション
https://www.nasa.gov/mission/artemis-ii/
■会社概要
スカパーJSAT株式会社
代表者 : 代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
設 立 : 1994年11月10日
資本金 : 50,083百万円
本社所在地 : 東京都港区赤坂1-8-1
事業内容: スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする「宇宙実業社」です。2025年に40周年を迎えた宇宙事業では、アジア最大級の衛星通信事業者として、静止軌道衛星による航空機向けインターネットや災害時にもつながる幅広い通信回線サービスを提供しながら、「圏外のない社会」の実現を目指した先進的な取り組み-Universal NTN™-を推進しています。また、新たに10機の低軌道地球観測衛星を自社保有することを決定するなど、高精細な衛星画像データを活用するスペースインテリジェンス事業にも注力し、安全保障分野をはじめ、環境・防災・インフラ管理など多様な領域へ貢献する“宇宙ソリューションプロバイダー”としての変革に取り組んでいます。
メディア事業では、30周年を迎えた多チャンネルサービス「スカパー!」を中心とした放送・配信事業や関連設備・技術等のアセットを活かしたメディアソリューション事業、光回線を経由した再送信サービスなどの光アライアンス事業を展開しています。アニメコンテンツによるグローバルIP事業にも新たに進出し、ビジネスの多角化を図っています。
ホームページ: https://www.skyperfectjsat.space
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