スカパーJSAT

スカパーJSATと東大松尾研発スタートアップEQUES、
AIによる衛星運用支援の可能性を共同検証
〜宇宙産業におけるAI活用の新たな可能性を探る〜 

2026年10月6日

  • 宇宙事業

 スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下、スカパーJSAT)と株式会社EQUES(本社:東京都文京区、代表取締役:岸尚希、以下、EQUES)は、静止軌道衛星の運用業務における高度化・効率化に向け、AI活用の可能性を検証する概念実証(PoC)を共同で実施しました。本PoCでは、スカパーJSATが40年以上にわたり培ってきた衛星運用の知見と、EQUESのAI技術を組み合わせ、衛星運用業務の一部を対象に、AIによる判断支援の方向性を確認しました。

 近年、宇宙産業では民間企業や宇宙スタートアップの参入が相次ぎ、衛星を活用したビジネスが急速に拡大しています。それに伴い、衛星の運用や管制を担う地上設備への需要も高まっており、多数の衛星を安定的かつ効率的に運用する体制の重要性が増しています。スカパーJSATは、長年の衛星運用経験を生かし、自社のみならず他社衛星の運用支援や地上局サービスの提供を行っており、パートナーとの協業を通じて国内外で地上局ネットワークの拡充も進めています。今後の事業拡大により、運用対象衛星のさらなる増加が見込まれる中、安全性と信頼性を維持しつつ、現場の負荷を抑えた効率的な業務体制の構築が課題となっています。一方、EQUESは東京大学松尾研発のAIスタートアップとして、説明可能性や信頼性が求められる領域での技術実装に取り組んでいます。こうした背景のもと、衛星運用という専門的な意思決定を要する業務において、AIを活用する新たな手法の実用性を探るため、両社で本PoCを実施するに至りました。

 本PoCでは、静止軌道衛星の軌道保持に関わる業務を対象に、スカパーJSATの衛星運用ノウハウとEQUESのAI技術を組み合わせながら、担当者の業務を支援する新たなアプローチに取り組みました。衛星の軌道保持では、過去の事例を参照するだけでなく、マヌーバ※実施後に軌道がどのように変化するかを予測し、運用条件をクリアしているか慎重に確認・判断する必要があります。AIを実際の現場に導入するためには、過去データの分析に加え、物理法則に基づいた軌道変化の予測や、運用上の制約を踏まえた軌道制御の実施案の生成、その妥当性を担当者が適切に評価できる仕組みが不可欠です。そこで両社は、AIが過去の運用データや知見を基に必要な情報を提示し、人間が最終的な判断を行うことを前提とした運用支援のあり方について検証しました。その結果、AIによる情報提示と人間による判断を組み合わせた運用支援の可能性と、実運用への適用に向けた課題を確認しました。

 両社は、本PoCで得られた知見を踏まえ、衛星運用業務におけるAI活用の可能性について、引き続き検討を進めてまいります。

■ 各社コメント

スカパーJSAT
宇宙事業部門 宇宙技術本部 衛星運用部 プロジェクトマネージャー 眞野 恭多

AIを実際の衛星運用の現場でどのように活用できるかという視点で、EQUESとともに検討を進めてきました。今回のAI活用に関する取り組みを通じて、衛星運用の現場で新たな可能性が広がることを感じています。今後も技術パートナーとの連携を通じて、宇宙インフラ運用の効率化と高度化に取り組んでまいります。

EQUES
代表取締役 岸 尚希

宇宙インフラのように高い信頼性が求められる領域は、AIの価値が真に問われる領域だと考えています。今回、スカパーJSATと共に衛星運用という高度な専門領域に挑戦できたことを大変意義深く感じています。今後もAI技術を活用し、社会インフラを支える現場への価値提供に取り組んでまいります。

■ 会社概要

スカパーJSAT
スカパーJSATは、宇宙とメディアを両輪とする「宇宙実業社」です。
宇宙事業では静止軌道衛星による衛星通信に加え、低軌道地球観測衛星の自社保有による衛星画像データビジネス、安全保障をはじめとする多様な領域へ事業を展開。
メディア事業では、「スカパー!」の放送・配信事業や光回線経由再送信サービスなどの光アライアンス事業、メディアソリューション事業、アニメコンテンツIP事業を展開。
2026年4月に持株会社と事業会社を統合し、新たな価値創出に挑戦し続けます。
 設立日 : 2007年4月2日
 代表者 : 代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
 資本金 : 10,172百万円
 本社所在地 : 東京都港区赤坂1-8-1

EQUES
株式会社EQUESは、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップです。「最先端の機械学習技術をあやつり、社会の発展を加速させる」をミッションに掲げ、研究と実践をシームレスに繋ぎ、より良い解を社会に実装することを目指しています。
伴走型AI開発を軸に、製薬AI事業(QAI Generator/QAI Checker)、エネルギーAI事業、AIコンサルティング、生成AI・LLM・AIエージェント開発などを展開しています。
 設立:2022年2月
 代表者:代表取締役 岸 尚希
 所在地(本社):東京都文京区本郷3-30-10 本郷K&Kビル2F
 事業内容:伴走型AI開発/製薬AI事業/エネルギーAI事業/AIコンサルティング/生成AI・LLM・AIエージェント開発
 公式サイト:https://eques.co.jp

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