2030年に向けて

サステナビリティ委員長メッセージ

「Space for your Smile」のもと
サステナビリティ経営の実践を通じて、
企業価値の増大と社会の
持続的な発展を目指します。

取締役

サステナビリティ委員会委員長
松谷 浩一


市場環境や地球環境が、大きく変動する中、当社を取り巻く経営環境もこの数年で大きく変化しています。そのような中にあっても、サステナビリティ経営の推進により持続的成長を目指します。

2021年度は、9つの重要課題(マテリアリティ)テーマと22の重要課題を特定し、「2030年にありたい姿」と中長期、短期の目標・KPI(重要業績評価指標)を設定しました。また、グループミッションである「Space for your Smile」をサステナビリティ方針としても再定義し、当社がどのように持続的な成長を実現していくかを示す価値創造ストーリーも策定いたしました。今後の指針と道筋、目標、アクションプランが整いましたので、今後はサステナビリティ委員会および取締役会がその進捗を監視し、サステナビリティ経営の深化を図ります。2022年10月にはサステナビリティ推進部も設置し、深化を加速してまいります。

経営側からサステナビリティ経営を推進する一方で、社員によるSDGs浸透活動も進んでいます。
2021年度までは有志社員によるワーキンググループとして、部門横断ディスカッションや外部有識者を招いての講演会開催、各種社内制度への提言等の活動をしておりましたが、会社を変革する実行力を高めるため、2022年度より全社プロジェクトとして再スタートしました。

こうした社員発信の活動と経営との両輪で、会社と社会の持続的な発展を目指します。

活動実績

当社グループは、持続的な成長と社会貢献の両立を目指し、2020年からサステナビリティ経営への取り組みを開始しています。2021年4月には、宇宙事業、メディア事業のそれぞれの特性を踏まえ、当社グループが事業を通じて取り組むべき9つの重要課題(マテリアリティ)テーマを特定しました。また9つの重要課題テーマのもとに、22の重要課題(マテリアリティ)も特定しました。特定にあたっては、まず現状から当社が取り組むべき課題を抽出し、評価し、重要度を定めました。そのプロセスにおいては、ステークホルダーや有識者の意見も取り入れ、客観性、妥当性も確認しています。そして10月には、マテリアリティごとに「2030年にありたい姿」を掲げ、中長期および年度ごとの短期目標・KPI(重要業績評価指標)を設定しました。また、マテリアリティのテーマを踏まえて価値創造ストーリーも策定し、これを経営計画に組み入れ、サステナビリティ経営の深化を図っているほか、「気候関連検討プロジェクト」において検討する気候変動に関するリスクと機会について、リスクマネジメント委員会とも連携の上、取締役会に報告しています。

価値創造ストーリー

サステナビリティ方針”Space for your Smile”のもと、事業ビジョンの実現を通じて社会的価値を提供し、成長し続けます。

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リスクと機会

当社は日本初の民間衛星通信事業の立ち上げから36年、宇宙事業、メディア事業において常に新しいビジネスフィールドを切り拓いてまいりました。近年のデジタル技術の急激な進化にともない、当社を取り巻く事業環境が加速度的に変化する中、当社は機会と脅威・リスクを的確に把握したうえで、重要課題テーマおよびマテリアリティを設定し、さまざまな施策を推進しています。

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社外取締役・監査役対談

スカパーJSATホールディングスは、このたび2030年に向けた事業の在り方、ひいては、企業としての方向性を定めました。中長期的な方針に関する議論の過程や、グループミッション「Space for your Smile」のもとで、中長期的な成長に向けて取り組む姿勢について、社外役員の立場でどう見ているか、社外取締役の大賀氏、社外監査役の高橋氏のお二人に対談していただきました。