企業価値を高める
9つの重要課題(マテリアリティ)テーマに注力
スカパーJSATグループは、事業を通じて取り組むべき9つの重要課題(マテリアリティ)テーマに注力し、2030年に目指す姿の実現に向けて、既存事業の構造改革により稼ぐ力を強化するとともに、積極的な投資によって中長期的な成長力を引き上げます。同時に、サステナビリティ経営による資本コストの低減を図り、経済価値と社会価値を両立した企業価値を高めていきます。
稼ぐ力の強化
安定収益基盤の深化
当社グループは、1989年に日本企業として初めて通信衛星を打ち上げて以来、30機以上の衛星を活用してきた宇宙ビジネスのパイオニアです。宇宙事業では、国内のみならずアジア太平洋を中心とするグローバルエリアや、移動体向けサービス分野での収益基盤強化に加え、ビジネスインテリジェンス事業への進出も推進しています。また、「スカパー!」を提供するメディア事業では、放送と配信で多様な視聴ニーズに対応するとともに、FTTHの顧客基盤を着実に増加させています。
ビジネスフィールド
地上にある人々の生活から宇宙空間までがビジネスフィールドです。
静止軌道 36,000km
いつでもつながる、必ずつながる静止軌道衛星
1989年、スカパーJSATは日本初の民間通信衛星「JCSAT-1」の打ち上げに成功。以来、スカパーJSATは平時はもちろん災害時にも、安定した通信で「いつで もつながる、必ずつながる」を宇宙から実現してきました。
低軌道 ~1,000km
低軌道衛星から得られるデータを活用
衛星データ×AI
低軌道衛星から得られる画像や位置情報などのさまざまなデータを活用した情報サービスを提供し、安全保障や防災分野で活用いただいています。金融、保険、農林水産、物流など新たな市場の開拓も目指しています。
宇宙のSDGs、宇宙ごみ除去への取り組み
世界的な課題となっている宇宙ごみ(スペースデブリ)。スカパーJSATは理化学研究所等と連携して世界初のレーザーを使う方式で宇宙ごみを除去する衛星の開発に着手いたしました。
成層圏 20km
空の中継基地HAPS(ハップス)
成層圏に高高度プラットフォーム(HAPS: High Altitude Platform Station)を配置し、離島など地上回線の整備が難しいエリアへの通信サービスの提供を目指します。また、リモートセンシング、ドローンや「空飛ぶ車」などのモビリティ向け通信サービス提供も目指しています。
大気圏 10km
空でもつながり続ける移動体通信
航空機向けに、衛星通信によるインターネット接続サービスを提供。飛行機の中でも、スマートフォンやタブレット、パソコンからインターネットをご利用いただけます。
地上 0km
放送と配信で多様な視聴ニーズに対応
放送
1996年に日本初のデジタル放送「パーフェクTV!」としてスタートし、現在は国内最大級の有料多チャンネル放送「スカパー!」を提供。放送サービス加入者は「スカパー!番組配信」を利用することでスマートフォン、 PC、タブレットでもお楽しみいただけます。
配信
月額見放題から単品購入まで多様なコンテンツを さまざまなスタイルでご覧いただける有料動画配信サー ビス「SPOOX」を提供しています。
4,280万世帯に提供可能なFTTH事業
光ファイバーを経由して地上波、BS/CS、新4K8K衛星放送を視聴いただけるテレビ再送信サービスの提供可能世帯が37都道府県、約4,280万世帯※にまで広がっています。
- 世帯数算出方法のデータを固定電話加入契約者数から昨今の市場環境変化を鑑み、国勢調査世帯数に変更いたしました。(従来基準提供可能世帯数:約3,420万世帯)(2023年3月末現在)
映像中継・制作・配信をトータルサポート
「スカパー!」で培ったノウハウとスカパー東京メディアセンターの放送設備やスタジオなどの番組制作設備を活用し、事業者の映像中継・制作・配信などの課題解決を支援するメディアソリューション事業を展開しています。
海 0km
海でもつながり続ける移動体通信
地上回線での通信が難しい海上でのインターネット需要に応え、広い海域で衛星通信によるインターネット接続サービスを提供しています。
成長力の向上
2030年に向けた成長基盤の構築
静止衛星の技術革新、低軌道衛星の新たなビジネスの台頭や動画配信サービスの急速な普及など、事業を取り巻く競争環境は大きく変化しています。この変化をチャンスととらえ、既存ビジネスの延長線上にとどまらない、宇宙事業、メディア事業双方の技術/サービスの開発を進め、超スマート社会の実現に貢献していくことで中長期的な成長力を引き上げていきます。